メカポンのオーバーホールが出来るから完調なナローが送り出せる！

２０１１年７月　フル改造型レース用ハイレスポンス・メカポン完成！

不可能だった中速〜トップエンドまでのレスポンスとパワーの落ち込みを防ぐことに成功

レース用ハイレスポンスメカポンは受注生産の現車合わせになります。

メカポンスペシャル改造いたします！

メカポンの改造のみで最高速＋１０ｋｍ/ｈ達成！

最新機能｢搭載いたします

Ｒ・Ａ・Ｃでは更にメカポンには本来無い付加機能を搭載できます！

５個のデーターを搭載できます。サーキット毎に切り替え可能です！

３リッターＲＳＲ−Ｏ／Ｈ

クレーマー３リッターＲＳＲ−Ｏ／Ｈ

修理完成品　　　　　　

２．９Ｌ−ＲＳＲカム用取付調整完了

　　　２．７Ｌ７３ＹカレラＲＳ

２．７改２．８Ｌ

　　　ＳＣＲＳ用クーゲル

Ｍ１２用とＳＣＲＳ用

テストベンチで各部測定調整中

スロットルボディー口径拡大改造及び通常Ｏ／Ｈいたします。

スロットルボディーＯ／ＨとクーゲルフィッシャーメカポンＯ／Ｈ。

RPMトランスデューサー修理できます！

２．９Ｌ−ＲＳＲエンジン製作　メカポンも２．９ＲＳＲ用にバッチリ改造してあります。

これは実際にあった話

ある業者様からＴＥＬがありました。内容は「すみません、浮気してアメリカに送ってＯ／Ｈしてもらったポンプが調子悪いので一度点検してほしい」と言う内容でした。
もちろんお付き合いが長いので快く引き受けさせていただきました。
一目見て「お〜綺麗じゃない」と思いました、レバー類、デリバリホルダーはメッキをし直してあります。（見た目では負けます・・）
テストベンチで流量測定の結果は、まあ〜アメリカンですね〜。しかし普通には走ると思います。問題はオイルが異常にガソリン臭いと言うことで「プランジャ」のテストをしたら、何と見事にリークしてます。
えっＯ／Ｈしたんでしょ？？？と思いましたが・・。
結局「全部分解して悪いところすべて修理してほしい」とのことで全部分解して部品を見せました。プランジャ中古、デリバリバルブ中古、この2点は交換してありませんでした！
一番重要な部品で修理代の８割位がこの2点になります。
これでは安いわけですよね〜。
結果としては当方でフルＯ／Ｈとなりました。

しかし外観は新品みたいに綺麗ですよ、しかし中身は？？？×ですね〜！
当方は部品代が高いので無駄な費用を掛けないため再メッキもしませんし、気圧センサーはスプレーで色を塗るくらいです。
中身がしっかりと修理されメカポンの性能がきちんと出るようにすることを目標において行ってます。
誤差も本国ドイツ指定の許容範囲の4倍の精度で仕上げてます。噴射量も気圧の関係で日本独自のデーターがあります。
誤差は０．１ｃｃ以内です。どの状態での誤差かは企業秘密ですので内緒ですけど・・・。
調整だけで1日かかりますね〜。その時の体調しだいで時間も変わりますが。
この調整風景を隣でじっと見ていた方なら、この作業の大変さは分かってもらえますよね？！
　

上左の部品が燃料噴射量を決めているＰＥＤ６ＫＬ用カムです。
分かり易く言えばＥＣＵのＲＯＭデーターの三次元ＭＡＰと同じですね！

３．４Ｌにする場合にどうしても上で燃料を増やしたく調整で追えない時には加工もします。

上右の部品も燃料噴射量を決めているクーゲルフィッシャー用カムです。（Ｆ３レースカー用）
機構としては街乗り用はエンジン回転数とアクセル開度に対応しておりますが、レース用はアクセル開度のみです！（エンジン回転数に合わせて踏んでいく感じですね）
クーゲルのレース用4気筒、6気筒はハウジングの材質も違い、プランジャのスプリングも強化タイプ、インジェクターも違い開弁圧が高いです。


＜こんなこともやりました＞
昔、谷田部での最高速トライアルが盛んな頃の話です。
「6気筒のクーゲルのメカポンを調整してほしい」との依頼でした。
使用するエンジンはＧＣ用の３ローターエンジン「マツダのＧＣ用ＲＥエンジン」でした。

「燃調が合っていない」とのこと。
早速、テストベンチで流量測定の結果特に異常無しでした。
1番流量とても少ない2番3番は多い。（これで良いのです）
何で噴射量が違って正常なの？と思いますよね〜！
3ローターＧＣ（グラチャン）用エンジンは1番前のローターが１２Ａ、2番3番が１３Ｂを使用しているのです。
だから、噴射量が違わなければいけないのです、違っていて正常なのです。

では、何故「燃調が合っていない」から調整をしてほしいと言ってこられたかですが・・・。
その３ローターエンジンはすべて１３Ｂローターを使用するエンジンに改造していたからです。
ですので、当然すべて調整を合わせなおし谷田部最高速トライアルに参加されました。
レース用クーゲルですので、発進はむずかしくアクセル開度のみで合わせていくわけですね。
この結果は大昔の●Ｐの雑誌で紹介され私のこともＲＥの神様が語ってくれておりました。

フェラーリで参加するフェラーリチューニング専門の会社様より相談がきました。
「燃料システムがＫジェトロ（メカポンではない）なのでどうしたらよいか？」でした。
フューエルデスビのデーターを調べ８気筒用を２気筒塞いだ物を作りそれを２個使用して参加されました。
その日社長様より記録結果とお礼のＦＡＸが入りました。なかなか高記録が出たようです。
この結果は、今はわかりませんがＣＧ誌の後半部分に記載されておりました。

良い想い出です。楽しかったですねとても！

これは 雑誌取材時の写真です。

メカポン、ウエーバーキャブ、Ｆ3用クーゲル、ＥＣＵ制御用スロットルです。
一番右は分解中の写真ですね。

★メカポン部品について★