1995年〜1996年
全日本GT選手権GT300クラスのポルシェ993RSRのレース前のセッティングを富士スピードウェイにて行った時の写真ですね。
当時5チームと年間契約をしており全てGT300クラスの993RSRです。
いま思えば・・・5台ですからGT300クラスの大半のポルシェをやっていたことになるかと(笑)
RSRのモトロニックは全く別物ですのでデーターも全部違います。
リストリクターの装着が義務化されていますから空気は多くは吸えないんです。
その状態で如何に速く走れるようにセッティング出来るかが勝敗を分けます。
それぞれドライバーの癖があるので全部変わってきます。
データーロガーでサンプリングしドライバーからの情報を聞いて書き換えを行っていきます。
今は亡き職人、高橋健二氏がドライブするアドバンカラーのマシンが奥に写ってます。
健二さんは正に職人、天才だったと思います。
色んな有名なレーサーのセッテイングをしてきましたが・・・・健二さんの場合は別格でした。
データーロガーのデーターはアクセル開度や空吹かしポイントまですべて毎周回同じトレースラインを描くんです。
こんな経験は初めてでした。
口数は少ない方でしたが・・・真の職人天才ドライバー「高橋健二」カッコよかったです。
962Cもドライブしていた健二さんにレースとは何か?と教えていただいた気がしてます。
一緒に仕事をさせていただけて幸せです。
一生忘れることはないです!
どうぞ安らかに・・・・。
土曜の夜に富士のピットでRSRのエンジンを組み直したのもよい思い出です。
組み上がったのは空が明るくなってました。
コース側のシャッターを上げたら観客席にはいっぱいの観客がいたのには驚きました(笑)
こんなに朝早くからきてるんだと。
全日本GT選手権では多くのことを学ばせていただきました。
関係者の方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。