第5号のできるまで


最新映像


2007年8月9日(木)現在



2006年7月13日(木)

ついに5号の制作が始まりました。今回のモデルはパガニーニが使っていたというカノン砲です。
楽器制作やHP作りに当たって念頭に置いてるのは次のようなことです。
HP上では4号でほとんど写真説明してるので、5号は最新映像のみ公開します。
楽器製作については、自分が使うのではなく、人に使ってもらうために作ります。
また、将来的には自分で作れるようになればいいな〜、と思ってるので道具や治具も作りながら、のんびりとやっていきたいと思ってます。
まずは今回、内枠作りからです。さらに、内枠にブロック取り付けです。

2006年7月28日(金)

前回1.2mmに薄く削った横板をセンター部のみ貼り付けです。
板に少し水をつけて、曲げたい所にアイロンと呼ばれる道具に押し付けて曲げていきます。
ニカワを塗るのはブロックと接する部分だけです。
また、自分用の内型の内部に穴を開けました。

2006年8月3日(木)

残りの横板を貼り付けるために、まずはブロックの整形から。
続いて横板をアイロンで曲げて・・・とやることは前回と一緒です。
書けば2行ですが数時間かかってます。
また、ガムテープを使ったまる秘テクもあります。

2006年8月10日(木)

今日はリブの貼り付けです。
2mm厚に削った木をちょうど良い長さに切ります。
アイロンで整形し、ニカワで貼り付け。
それからいよいよ裏板に入ります。
準備作業の一環として、アーチングも6枚のうち3枚作りました。

2006年9月8日(金)

ひたすら裏板削り。
残りのアーチングも作りました。

一番厚い真ん中部分は18mm。ここを15mmくらいにするのが目標です。
形はかなりいい感じです。

2006年9月19日(火)

ひたすら裏板をいじってます。
全体的にある程度薄くした後、外縁部を整形。
すでに出来上がっている横板の形より、全体を2mm大きくします。
形が決まったところで、一番薄い端っこを4mmちょっとの厚さに。
そこを基準にして、また全体の形を整えていきます。

2006年10月3日(火)

今日もひたすら裏板をいじってます。
それでも形は理想に近づけてるつもりです。
ここまで来ると、カンナは怖いのでスクレーパーやヤスリが中心です。


2006年10月23日(月)

コーナーの形を整えます。
枠を当てて、1〜1.5mm飛び出す感じで。幅は7mm。
パフリングを入れるために、溝を掘ります。
その前に、パフリングカッターで傷をつけていきその線を普通のカッターで深く傷を入れます。
それから、溝を掘っていくのです。
コーナー付近は怖いので後回し・・・。

2006年10月31日(火)

家で溝を一回りさせて行きましたが、少し浅かったようです。
教室でしっかり掘り込んで、いよいよパフリング入れです。
全体を6つに分けてます。
コーナーの4箇所と、ネック側とエンドピン側も真ん中で継ぎ足してます。
アイロンで形を整え、溝にニカワを流し込みます。
パフリングを入れて、カナヅチで叩き入れます。
乾くまで、表板を削り始めました。

2006年12月1日(金)

表面の仕上げ。
縁から2mmはいじらず、そこから1cmの所を一番の谷間になるよう掘ります。
なだらかな曲線になるように、全体を整えるのは未だに難しいです。
変なところがもっこりしてたり、光に透かすと影が見えたりします。
内側は20〜30箇所ほど、穴を開けました。
6.5mm残した穴で、ここまで掘っても大丈夫、という目印になります。
表板は少し薄くしただけ。

2006年12月12日(火)

裏板の内側。
ひたすら掘るだけの日。
真ん中あたりの木目が分かりづらく、削りにくいです。
だいたい、全体的に5〜6mmくらいの厚さになりました。
これから、場所によって3mmくらい、一番厚い真ん中で4mmくらいまでにします。
重さも目安がありますが、それよりも、叩いた時の音程が大事だそうです。

2007年1月12日(金)

裏板の内側の続き。
先生のところへ行くまでに、全体的に4mm前後の厚さにしました。
さらに薄くしていきます。一番薄いところは3mmきるくらい。
中心部はやや厚めに5mmをきるくらい。
重さも、150g→135g→124gと減っていきます。
あとは叩いた時の音がFisになればいいのですが、現在Gくらいです。
周辺部を薄くしていけば、下がるはず・・・。

2007年1月22日(月)

裏板の完成へ。
家でも端の方を薄くしましたが、重さは変わらず。
教室では、凸凹をなくし、まだまだ微妙に厚いところを削っていきます。
124g→120gへと軽くしましたが、GとFisの間くらい。
120g→118gまで削り、やっとFisくらいに。
貼り付けのため、本体の手入れ。
裏板をぴったりくっつけられるようにして、ようやくニカワ付けです。

2007年2月6日(火)

本格的に表板の作業です。
と言っても、家での作業でだいぶすすめてあります。
ゲージをあてつつ、飛び出てるところを削っていきます。
縁を薄くしていきます。
縁が4.5mmくらいになったら、きちんと整形していきます。
表板は裏板に比べ柔らかいので、注意が必要です。
次に縁を4.2mmくらいをめざしていきます。

2007年2月15日(木)

表板の整形。
縁周りの厚さは4。2mmを目標に。
中心部の一番厚いところは15mmを目標に。
全体を1mm下げるだけでも、各所でゲージを当て、大変な神経を使います。
ゲージのない部分は未だに思い切りがつかず、残りがちです。
Fホールの試し書き。
パフリングの溝を掘るためのしるしを、パフリングカッターでつけていきます。
しるしをたよりに、カッターで深く切り、彫刻刀でほります。
コーナーは要注意です。

2007年2月23日(金)

表板のパフリング入れから。
裏板と違い、ネックやサドルを入れるので、合わせ目を気にしなくていいのが助かります。
溝にニカワを流し込み、パフリングをはめ込んでいきます。
ニカワの乾く間、本体の作業。
内枠を外します。
表板側のリブ取り付けます。
リブは2mm厚にし、適当な長さに切り、アイロンで整形し、ニカワで貼り付け。
竹製の洗濯バサミで押さえておきます。

2007年3月2日(金)

表板の作業。
パフリングはしっかりくっついてるので、その周辺を掘りこんでいきます。
端から1cmくらいのところが3.5mm厚の薄さに。
そこから真ん中に向かってスムーズに盛り上がっていくように。
この整形はいつまでたっても難しいです。
ある程度納得してから、内側の掘りこみです。
縁から6mmは削っていけないので、コンパスでライン取り。
ブロックも接着面になるので、掘らないように作図しておきます。

2007年3月27日(火)

表板の作業。
間に3週間空いたので、家でかなり削れました。
全体的に3mm前後くらいに、84g、Gよりちょっと低いくらいまで。
教室では、凸凹をならし、縁から2cmくらいのところをさらに薄くしました。
およそ80g、Fにしたかったですが、Fisが限界でした。
続いてFホールの穴開けです。
丸い彫刻刀を回転させながら何箇所か穴を開け、そこから広げていきます。
一番狭いところが怖いところです。

2007年4月5日(木)

Fホールの完成。
前回、開け始めた穴を広げていきます。
最終的には紙やすりで形を整えます。
注意するのは、真ん中あたりの幅です。
太さ6mmのサウンドポストを出し入れするところなので、大きさに余裕をもって。
続いて、バスバーの取り付け。
内側の面の所定の位置に、にピッタリ貼り付けないといけません。
面と面を完全に合わせるのが難しいところです。
ニカワで貼り付けて、木製のクランプで押さえつけます。

2007年4月15日(日)

バスバー削りから。
両端を3mm、Fホールの中心あたりの所を14mmに。
形は、端を低めに、中心あたりで突然高くなるような山型に。
勿論、音程も聞きながら。
およそ、F音くらいまで下げます。 いよいよ、本体に貼り付け。
(すきまの空いてるところに、詰め物したり)ラベル貼ったりしてから。
ニカワ塗って、貼り付け、クランプで押さえます。
そして、最後のパーツ、ネックに入ります。
少しずつ削っていくのです・・・。

2007年4月21日(土)

ネックの整形。
今日はうずまきを中心に。
少し大きめに、おおざっぱに形を整え、だんだん理想に近づけていく・・・。
文章ではこう書くしかありません。
あとは見ながら、バランスを考えて。

胴体はちゃんとくっついてたので、家にもって帰りました。
縁が角張ったままなので、丸くする作業をします。

2007年5月5日(土)

ネックの整形。
今日は裏側から削り始めました。
仕上がり寸法より少し大きめですが、形が近づいてきます。と思ってたら・・・
ゲージを当ててみると、まだまだ太かったし、丸みも足りませんでした。
続いて、ペグホールに何箇所か穴を開けます。
ここを取っ掛かりにして、ペグホールを形作ります。

うずまきとペグホールは、一番難所のネックの中でも、最高に苦手です・・・。

2007年5月20日(日)

今日もひたすらネックです。
それも、上半分ばかり。
ペグホールの中、ネック、ペグホールの裏側あたりまで。
ペグホールは、正しい寸法に近づける。
ネックはひたすら整形。
また、溝も入れました。
溝は、ペグホールの裏側に自然につながるように削っていきます。
ようやく、形になってきました。・・・ほとんど先生の手が入ってます。今回は特に。

2007年6月5日(火)

ネックの整形。
前回と比べても、ゴミとして減ったのは微量です。
多少キレイになったでしょうか。
一番細い部分をさらに細く。
指板の整形を始めます。
売ってるままのモノはそのまま使えません。
表側はゲージに合うように。
裏側は軽くするためにへこんだ部分を広げます。

2007年6月14日(木)

ネックの整形。
スクロールをきれいに。
弾く時握る部分をさらに細く。
ネック貼り付けのため、本体の掘り込み。
中心線がずれないように。
ゆるすぎず、きつすぎず。
指板をつけた時、本体との距離が規定の長さになるように。
以上のことを踏まえて、いよいよニカワで接着です。

2007年6月22日(金)

指板の裏側を削って軽くします。
前回、本体とネックがくっついたため、接着面であるボタン周辺を整形。
気になるところを、紙ヤスリでなだらかにします。
いよいよ色付けです。
まずは、もく出し。これはアルコールです。
乾いてからは、目止め、これは黄色い(オイル)ニスを塗ります。
以後、乾いてからまた塗る、を繰り返します。
一日ごとに、一回できるかどうか、というペースで、12〜15回くらい塗ります。

2007年7月17日(火)

およそ3週間かけて、ニス塗り。
1日1回。24時間以上、間隔をあけます。
縦塗り、横塗りを1日ごとに変えます。
また、2回塗るごとに、(これも塗った後24時間以上あけて)ヤスリかけをします。
紙やすりは、水をつけて。始めは400番(粗いもの)くらいから、回数を追うごとに番手をあげます。最終的には2000番くらいに。
ニス塗り15回終わって、ようやく先生のところへ。
かなり、ゴミが付着してしまい、先生のところへ入院です。
ペグの穴を広げ、ペグそのものは長さを合わせて切ります。
ナットの整形も、ある程度しておきます。

2007年7月17日(火)

ニスの塗りなおしを先生にしてもらい、ものすごくきれいになりました。
指板、ナットのとりつけも終わっていました。
サウンドポストも入ってました。
ナットに弦を通す道をつけ、アジャスターに細工しペグにオイルを塗る・・。
等の細かい作業の後、駒削り。
一度、仮に弦を張ってみて、弦高を調べ、、もう一度削りなおします。
最後に本格的に弦を張ります。(今回も出来たてということで、ドミナントを使いました)
そしていよいよ音出しです。
一応の完成・・でも調整は今後も続けていきます。

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