第4号のできるまで その3

2005年7月12日(火)

(写真上)バスバーの整形。先週貼り付けたバスバーを図のように削ります。
タップトーンは、f ホール開けたりバスバーの貼り付けで上下しますが、この時点でFにします。
最終的に本体に貼り付けた時にCになるように計算されています。

(写真中)ラベルの貼り付け。
ニカワで貼り付けます。
自分はいつも五線紙の上に名前をいれてます。
violinの文字の後、ト音記号、C(4分の4)そして名前です。
3号までは全て印刷していましたが、今回初めて名前部分のみ手書きにしました。
下段に入れたのは、(第四号、平成17年、東京)です。
全て日本語です。

(写真下)表板の本体への貼り付け。
ニカワはやや薄めにしています。
万が一な直さなければいけないことがあった時、表板をはがしやすくするためです。
(そうならないことを望んでますが)
この状態でも、色んな部位に何種類かの音叉をあててみると様々な表情が見て取れます。


2005年7月21日(木)

ネックの整形
今日の作業はひたすらネックのうずまき部分に終始しました。
細かい作業なので、きっちり計算、計測だけではうまくいきません。
根本からとうずまき頂点からと曲線をつないでいったり、他の部分との兼ね合いがあります。
溝を彫っていく際も、でこぼこをならすと他の部分の違和感がはっきりしたりするのです。
本体は持ち帰って、縁の角張ったところを丸めます。


2005年7月30日(土)

ネックの整形
先週はうずまき部分のみでしたが、今日の作業は、ネック全体を整形しました。
写真は表側しか写ってませんが、裏側のボタンにつながる部分や指板のつく裏側も丸っこくなってます。
また、ペグボックスの穴をあけるため、何箇所か電動ドリルで小さな穴をあけます。
そこからノミや彫刻刀で穴を広げていきます。
まだまだ凸凹や不恰好な所が多いです。


2005年8月6日(土)

ネックの整形
今日もひたすらネックです。
具体的には、ペグボックス広げたり、うずまき整形したり。
うずまきから広がる溝の彫りこみ、全体をさらに細く、などです。

写真は、以前買った楽器スタンドにシモーラを立ててみたところです。
バックをピアノにしてしまったため、見にくくなってしまいました。


2005年8月9日(火)

ネックの整形・ネック、サドル取り付けの準備
ネックはいつまでたってもこれでOKということはないでしょう。
ニス塗りに入るまでは悪あがきします。
本体の方には、サドル・ネックを取り付けるための掘り込みをします。
ネックは本体から出る部分6mm、指板を当ててみての角度を考えながらすこしづつ削っていきます。
同時にネックの方も余分な所を削り落としていきます。
これ以上は言葉だけで説明するのは難しいから省略。


2005年8月15日(月)

ネックの取り付け・指板削り
先週の続きで、ネックを取り付けるため長さ、角度を調整します。
さらに、本体に付けた時に真っ直ぐかどうかも確認します。
ニカワで貼り付け、クランプで固定します。(写真)
同時にサドルもニカワで貼り付けます。(こちらは手で5分程も押さえとくだけ)
クランプが取れるまで(1〜2時間)、指板の整形に入ります。
指板はかなり分厚いため、自分で、厚さや表の角度を調節します。
E線側をやや削り込むと、弾く時に有利になります。


2005年8月24日(水)

ボタンの整形・全体のやすりかけ・もく出し
ボタンは小さい方が格好いいようです。ガダニーニは小ぶりなので、更に小さめに。
全体のやすりかけ。いくらやってもキリが無いのですが・・。
お尻に穴あけ。写真のように棒を差し込んで吊るしたり、ニス塗りの時取っ手にします。
くちなしの実をアルコールに漬けた液体、プロポリス、染料を混ぜたものを塗ります。
これをもく出しというそうです。
写真左のように黄色くなります。
ちなみに右側は他の生徒さんの塗り終わったビオラです。(本人の承諾得てません)


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