第4号のできるまで その2

2005年4月28日(木)

裏板、内側の整形。
今日も変わりばえしない写真になりました。
全体的に厚かったので、特に縁に近い方を重点的に薄くしました。
本日作業開始前で、112g、タップトーンはGくらい。
作業終了時には、110gを切り、タップトーンもFに近くなりました。


2005年5月10日(火)

裏板の本体への貼り付け。
家で内側をきれいに仕上げていったつもりが、改めて音程を調べるとGに戻ってました。
湿度の関係でしょうか?結局さらに薄く削っていって、99gまで軽量化しました。
それでもFisまで下げるので精一杯でした。
写真は接着面をニカワで貼り付け、先生自家製のクランプで留めたところです。
また、表板を切り出しました。


2005年5月16日(月)

表板の削り出し。
先週は家で二日ほど作業できたので、今日は思ってた以上の所まで進みました。
表面をある程度の形まで整え、外周部は5mm厚まで薄くできました。
そこで、大雑把だった輪郭を整形するところまでできました。
写真は本日終了時の表板と、表面の形を整えるためのゲージです。
1枚のゲージが両サイド窪んでいるのは、表板用、裏板用と形が若干異なるためです。


2005年5月24日(火)

表板、外側の整形。
ひたすらゲージを当てながら、高い部分を探り出し、なだらかな曲線を作り上げていきます。
周辺部の一番低い所で4mmちょっと、まんなか一番高いところで15mm切るのが目標です。
ある程度形になってきたら、 f ホールの形を書いてみます。
また、今日は本体と裏板を張り付けたものから、内枠を取り出しました。
写真は左より、裏板+本体、内枠、表板です。


2005年6月4日(土)

表板、パフリング入れ。(写真真ん中)
家でパフリング入れるための溝を彫っていきました。
写真左の物体はアイロンと呼んでいます。
熱せられた鉄の部分にパフリングを押し付けることによって、曲線を形作ります。
ニカワを溝に流し込んで、パフリングを入れていきます。
続いて、本体の表板側にリブを入れていきます。
2mm厚の板を、これもアイロンを使って形作っていき、これもニカワで貼り付けます。
木製のせんたくばさみで、完全にくっつくまで固定します。(写真右)


2005年6月16日(木)

表板、外側の整形。
縁からおよそ1cm位のところが最も薄くなるようにします。
(センターは6mm位)
形が変わるので、中心の最も高いところまで、なだらかな曲線になるように全体を整形しなおします。
もう一度、仮に f ホールを書いてみて、納得いかなければ修正します。
続いて内側の作業へ。およそ5mm以上残るようにドリルで穴を開けるのは裏板と一緒です。
写真左は、そこから更に大きなカンナで削っていったところです。
写真右は前回リブを入れた本体です。せんたくばさみを外した状態。


2005年6月21日(火)

表板、内側の整形。
今日はひたすらカンナで削りだしです。
教室に行くまでに、全体的に5mm前後までの厚さにしていきました。
この後は、削りすぎが怖いので、必ず計りながら作業します。
写真左のノートは見にくいですが設計図が書いてあります。
最終的には2.5mm〜3mm位まで削ります。
これまで作ってきた、ストラドやグァルネリに比べ、かなり薄いのが特徴です。


2005年6月28日(火)

表板、内側の仕上げ・fホール、穴あけ・バスバーの準備
前回終了時、88g、タップトーンFis位でしたが、乾燥したためかGに上がってしまいました。
写真一番右のがキャリパーで、100分の1mm単位で厚さを測れます。
最終的に、81g、Fより低いぐらいまで削りました。
続いて、表面側に f ホールを書き、穴を開けていきます。
彫刻等、カッターを使い、ヤスリで仕上げます。
写真中央の板はバスバーになります。5.5mm厚にする途中です。


2005年7月7日(木)

 f ホールの仕上げ・バスバーの取り付け・本体、ブロックの整形・ネックの準備
パーツが増えていくと、やることも増えてきます。
まず、fホールの仕上げをしてから、バスバーの取り付けの準備をします。
表板の内側のラインにぴったり添うように、5.5mm厚の板を削ります。
(慣れないとかなり難しいので先生の最終的には仕上げになってしまいます。)
写真左は、ニカワで貼り付けたものを先生お手製の治具で固定しています。
写真右にあるのはネックになる板です。


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