第4号のできるまで その4

2005年8月24日(水)

目止め。
前ページ最後の写真と同じ日です。
家に帰ってから、一回目のニス塗りです。
この回は黄色のみ。
二回目から自分の好みの色を塗っていきます。
前半8回のニスの色配合は、赤:茶をおよそ8:2ぐらいで混ぜました。


2005年9月6日(火)

9回目のニス塗り終了。
後半のニスの配合は、赤:黄:茶を6:2:2ぐらいで混ぜました。
ニス塗りは1日一回、2〜3回塗るごとにヤスリがけをしています。




2005年9月22日(木)

最後のニス塗り終了。
写真だと中盤、後半の色の違いがわかりにくいかもしれません。





2005年10月6日(木)

表面磨き。
久しぶりに先生のところへ行っての作業です。
ニスの塗ったところは、コンパウンドで磨きます。これまでの3台よりは綺麗に仕上がったかな?
ただ、ヤスリのかけすぎたところもあり、色のつき具合はかなりムラがあります。
先生は、味があると言ってくれましたが・・・。
他に、指板を削ったりペグの穴を広げたり細かい作業が続きます。



2005年10月13日(木)

指板の貼り付け。
小ぶりなガダニーニモデルなので、長さ調節のため少し切ってから、ニカワで貼り付けましす。
ついでに、ナットもニカワで貼り付け。こちらは少しの間、指で押さえるだけでOK。
2時間程して、クランプ(?)外しましたが、その間にもこまごました作業が続きます。
緒止め板はニスをはがし、整形。ペグのはみ出た部分をカットし、ペグオイルを塗ります。
テールピースのガットはあらかじめ輪ゴムで巻いて、折り癖をつけてます。
サウンドポストを削りだし、初めて自分で立てることが出来ました。

そして仮の駒を立てて弦を張り、ついに音出し!


サウンドポストも駒も未調整ながら、低弦がよく鳴ります。
また、小ぶりな楽器なので、手の小さい方には弾き易いのではないかと思います。(自己評価)


2005年10月20日(木)

駒の調整。
テールガットの長さの調整。
調整中にニスの削れた箇所の修正。
駒の調整は、サウンドポストの調整と同じく重要で難しく、やはり経験がモノをいいそうです。
形には装飾的な意味よりも、音に関わる部分が多いのでしょう。
先生の考えでは、軽い方が有利ではあるけれど、弱くなってしまう、その辺の兼ね合いが難しいです。
写真は、これまでに壊したり、取り替えたり失敗した駒の数々です。

見た目はさておき、音に関する部分の作業は一段落しました。
珍しく白をバックに写真を撮ってみました。
音はもちろん先週より良くなっています。
先週はやたらに低弦が鳴ったのですが、今日の調整で全体のバランスが良くなりました。
あとの課題は、見た目の問題で、汚れ落しや、ネックの裏側の整形が残っています。

第4号の制作日記はここまで。 といいつつ、気分しだいでもう少し付け加えるかも。


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