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静岡市のY邸。新築移転の際、ステンドグラス4枚組のうち1枚が割れている事が解りました。
21年前の制作でした。
玄関両脇のつたのデザインでした。
地板(バックグラウンド)の部分のKOKOMO社、薄いグリーンが3種類くらい使い分けてありますが、その中の1枚が破損しています。
修理の前に寸法を測っておきます。
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右の写真のように破損したガラスが残っている場合には、それを基に作ることができます。
ガラスが無くなっている場合には、嵌め込まれていた鉛のラインを基に作り直します。 |
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幸い工房に同じガラスがありました。
こころもち小さめにカットしておきます。 |
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ガラスを鉛に嵌め込み、ゆるみが無い事を確認します。
修復前と同様の半田掛けをします。
この場合は全面半田仕上げですが、金属部分を磨いておかないと、スムーズな仕上げになりません。
パテを詰め直し、表面の仕上げ
(この場合は硫酸銅を使います)
これで他の部分と差がなくなりました。 |
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周辺ボーダー下部にも破損がありました。
空色のオパール表面に凸凹があります。
このタイプのガラスは光を通してよく見ないと見過ごしてしまいがちです。
この部分は外側へり鉛をはずしました。 |
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少し珍しいガラスでしたが、同じガラスが残っていました。
同じように型紙を作り嵌め込みメッキ仕上げします。
寸法を確認します。 |
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最後に水洗いして修復が終わりました。 |
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●修復-2、寸法変更はこちらから |
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