映画と文化データベース
Movie and Culture Database (MCDB)

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| MCDBカテゴリ10

「映画と文化データベース」Movie and Culture Database(略称 MCDBb)は、映画の内容領域をカテゴリに体系化しています
多様な文化
人権・人間の生き方・ジェンダー・ LGBT
医療・医薬・介護・脳科学
経済・金融・株式・グローバリゼーション
平和・外交・政治・法律・報道
□ 環境・資源・観光・地域
□ スポーツ
□ 文学・映画・テレビ・美術・音楽・書道・舞踊
□ 動物・生物
ファンタジー・幻想・仮想現実
メッセージ・メタファー message

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| MCDBカテゴリ

「映画と文化データベース」Movie and Culture Database(略称 MCDb)は、多様な文化の領域を15項目のカテゴリに体系化しています

□→コロニアル/ポストコロニアル  ・移民・鎖国・開発・貿易
□→モダン/ポストモダン ・情報・コミュニケーション回路・人権・LGBTQ
□→環境/グローバル経済・テクノロジー/多次元・宇宙・AI・SNS
□→ジャポニスム/オリエンタリズム/王室
□→歌舞伎文化
□→食物・料理・食材
□→都市・古都/田舎・郊外・地域
□→衣装/ファッション
□→地中海文化
□→ジャーナリズム/ 報道
□→スポーツ文化
□→ ミュージカル文化
□→ 文学・映画・テレビ・芸術
□→ ファンタジー・幻想・仮想現実
□→ メッセージ・メタファー message
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映画には150年以上に亘る歴史がある。映画作品は製作された時代の制作意図や時代の風潮や傾向を反映し表象しているので、当時の映像を通して科学や産業や日常生活やライフスタイルがいかに変容し進化して、今日に至っているかを比較でき、知見を広めることができる。たとえば 『ゼロ・グラヴィティ』(Gravity, 2013) と『2001年宇宙の旅』(A Space Odyssey, 1968) を比較すると、わずか半世紀の間に、いかに宇宙科学が目覚ましく進歩したかを歴然として見れる。

 映画は’楽しみ’だけでなく知見すべき多くのことを共有させる。政治や言論表現行動において、あるいは応用言語学、社会学、政治・経済・外交、異文化研究、英語学、文学研究、ジェンダ、コミュニケーション、情報処理、等々の学際的研究にも付加するものが多くある。

 現在、さらに進化する映画と文化データベース(MCDB) には、米/英アカデミー賞受賞作品、ニューヨーク映画批評家協会作品賞・受賞作品、ボストン映画批評家協会賞作品賞・受賞作品、古典映画から新作に至るまでの高質な映画作品を体系化して所収し、さらい毎年これらを累積している。

作品解説・映評・学術的分析の総体を所収する映画と文化データベース(MCDB) はATEM会員の希望に応えて検索できるデータベースである。例えば次のような検索も可能である。
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□「大学・一般向け映画」&「作品解説」
□ 「小・中学・高校生のための映画作品」
□ 「外国賞受賞日本映画」
□ 「古典名作映画」
□ MCDBアーカイブス(Archives)
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映画雑感
|映画の芸術性とは
芸術の分類を音楽、舞踊、詩の旋律、絵画、彫刻、建築の造形に分けると、時間と空間をともに合わせ持った映画はこの6つを総合する第七の芸術と言えます。― イタリア未来派の「第七芸術宣言」より。

時を経た現在では、第八の芸術はテレビだと言われています。しかし映画が映像・言語・文化を時空の中で融合させ表象させる創作物であることには変わりありませんし、映画が「第七芸術」といわれるのはその所以です。映画は芸術であり、そしてメディアでもあります。

文学の原型たる言語を映像で表象するようになり、文学作品は言語を超える可視的なものとなりました。文学を映画にコラボレイトさせることによって言語の潜在的イメージが顕在化します。そして映画メディアという鏡を通して映画をみれば自明なことですが、既存の文学作品は映画化されるたびに異なるイメージに変容されています。わが国でも映画が登場した初期の頃に、映画の表現形態に魅された小説家の横光利一は「活動写真が人生最高の教科書」という言葉を彼の代表作『機械』の中で言及したように、映画と文学の相互作用は大きいのです。

映画は文学だけでなくあらゆる情報分野に連結し、繋がり続け越境しています。メッセージ、言語・非言語(映像)、ジェンダー、多種多様な文化、マルチ・コミュニケーション、登場人物の多様な心情のすべてを映画で表象して観客に提供します。それを観て、人々は新たな叡智を享受して知見を広めています。21世紀に全開する映画や映像メディアの効用は無限です。

映画は誕生してから100年以上の歴史がありますので、映画を歴史的に解釈・分析したポイントの記述が、とくに映画鑑賞には必要です。映画・映像メディアから映像・言語・文化の原石を採掘して精錬することが大切です。歴史や映画史に照らし合わせた分析に基づいた映画批評やエッセイを書きましょう。映画映像メディアを縦横に鑑賞して書きましょう。未来の彼方へまで広がる映画の地平をひらきましょう。 (2019.10.5)
塚田三千代 (翻訳家・映画アナリスト)
所属:映画と文化データベース委員会*/映像メディア英語教育学会(ATEM) 
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|大衆迎合文化とは
ベストセラー小説や映画を見れば、ポピュリズム文化がわかる、といわれる。ポピュリズム文化の起源と現在はというと、地球規模で人種や利益を超える多様性あふれる社会においては、例えば、移民や難民をターゲットにして排斥する運動の指導者が現れる。オランダ社会のルールを守れないならこの国から出て行け、と叫ぶ。移民の増加に対する排他主義や排斥主義が、自分たちの雇用を移民や難民に乗っ取られるという恐れを感じるからである。そして、それを主張するリーダーが政治家の選挙で当選する。

ポピュリズム(populism )大衆迎合主義は、一般に無視されていることをメッセージにして訴え、大衆の関心を引き付ける。すると、大衆はその考え/主張に同感してつぎつぎとその流れを引きつぐ。そしてポプリストが増え、その連鎖反応が引き起こしていく。この.ポピュリズムを抑制できるのは、なにか?
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