作 KOKO
シグルド「……ふう」
マルー「どうしたの?ため息ばっかりついちゃって…」
シグルド「いえ…ね」
マルー「?????」
バルト「シーグッ!どこにいるんだぁ〜!」
彼方から聞こえる主の声に思わず条件反射
言うまでもないが、デコがテカるの反射じゃない。
シグルド「!!!!マルー様、匿ってくださいっ!」
おいおい、そんなデカい図体を華奢なマルーの背後に隠せると思ってるんかいな
マルー「え?え?…」
そうこうしているウチにやってくるバルト。されるがままに流されるマルー。
どうでもいいがバルト、はみ出てるのに気付かないのか?
バルト「マルー、シグルド見かけなかったか?」
マルー「え?見てないよ…どうしたの?」
バルト「プレゼントを提供しようと思ったんだけどさあ…っかしーなあ」
マルー「プレゼントって何?腹巻きなんてモノじゃないよね?」
バルト「おいおいマルー、そこまで馬鹿じゃないぜ」
マルー「じゃあ何?シグルドが嫌がるようなモノなんでしょ」
バルト「失敬な!プレゼントは豪勢だぜっ!」
疑うような眼のマルーに真剣に力説
バルト「聞いて驚くなよー!先生手製ケーキに俺の熱いキッス!おまけに腹ダンス専用の衣装だあぁぁぁぁ!」
それが言い終わる前にカチリと金属の音。
バルト「んあ?」
気付く前に容赦なく足元に打ち付けられる銃弾、見ればそこに
本気で恐い天使の笑顔のビリー……。
ビリー「マリアに飲ませる為に用意した果実酒、全部飲んだね?」
マルー「ほえ?」
バルト「……グウ」
ビリー「寝るとは良い度胸してるじゃないさっ!当れっ!あたれぇぇ!」
嵐のように去っていく二人。呆気に取られて立ち尽くすマルーに
どうしようもなく情けない態勢のシグルド。
ところでビリーよ、マリアに酒を飲ませて何をしようとしていたんだ?
マルー「シグルド……苦労するね…」
シグルド「面目ない……」
さて、ここで問題です。あなたなら苦労性のシグルドに何をプレゼントしますか?
下の四つの答えから選びなさい。
1、ヘアマニキュア(赤、黒、茶、金)とプレミアム変装道具一式
2、懐中電灯
3、純銀製のハリセン
4、(その他)
作 KOKO
ソラリス侵入前
ある日、ユイの誘いで極上の茶菓子を御馳走されることとなったフェイ達。
広いテーブルに座りながら楽しげに語り合う傍らで、ミドリやプリムの面倒を見ているマリアやマルー。
お茶の用意をしようとするユイの手伝いに席を立つエリィを見送り、ふと眉を潜めたのはバルト。
バルト「なあフェイ、ちと聞いていいか?」
フェイ「なんだよ、胡麻団子はやらんぞ」
バルト「バーカ、取らねえよ俺は饅頭派だ…って違う!そんなどうでもいいことじゃねえよ!」
ビリー「何を興奮してるのさ、本題に入りなよ」
バルト「…(この野郎)…おまえ、確かアヴェの武道大会で馴染みの子供と闘ったって言ったよな」
フェイ「ダンのことか?アルルの花嫁衣裳ならやめとけ、おまえ体格良すぎるから着れない」
バルト「だから違うっての!」
フェイ「わかったわかった俺が悪かったって。で?ダンがどうかしたか?」
バルト「確か言ったんだよな…「ユイさんから逃げて来た」ってさ」
フェイ「ああ」
バルト「ユイさんって、ガスパール爺さんの孫なんだよな、やっぱその…強いのか?」
フェイ「勿論、先生と互角の強さだよ」
バルト「嘘だろ?」
マリアとミドリ以外が信じられないという表情を見せる。
バルト達と二つか三つしか違わない、優しい印象を与える
綺麗な人妻。闘いと無縁と思われるその人を知るフェイは
周囲の反応を面白いと感じながら続ける。
フェイ「嘘ついてどーするんだ?大体、あの愛妻家の先生が戦闘が起こるかもしれない
危険な場所を任せたんだぞ?」
ビリー「そういえば、シェバトを見たんだよね」
フェイ「迎えだよなあ…今思うと…」
バルト「そんなあ…俺、密かに憧れてたのに…」
ビリー「で?二人は夫婦喧嘩はしたことあるの?」
フェイ「あるよ、俺が知るだけで十は超えてるかな」
ビリー「どっちが強かった?」
フェイ「どっちが強いと言われてもなあ…夫婦喧嘩した時、
俺とミドリは寝所に行かされるから現場を見た事一度もない。
二人とも、いつもその場所で寝てるようだからなあ……
あ、でも一度だけ服と髪が乱れた二人を見たかな」
さらりと問題発言するフェイに一行、一瞬、硬直。
それってまさかと頬を赤らめるマルーやバルト、耳まで赤くする
マリアに菓子を喉に詰まらせるビリー…その内容がわからず
キョトンとしてるのはミドリとプリムのみである。
フェイ「マリア、ゼプツェンで迎えに来たんだろ?」
マリア「え?ええ…」
フェイ「ラハンの皆、ユイさんと視線を逸らしてなかったか?」
マリア「…そういわれれば…そうでした…」
マルー「ええっ!それってまさか…」
マリア「ユイさん…フェイさんに対する皆さんの態度が原因であの時のように容赦なく「お礼参り」をしたと?」
マルー「お、お礼参りって…それちょっと意味違うんじゃあ…(あの時って何?)」
ビリー「マリアさん、「袋叩き」というんですよ、それ」
マリア「いやだ、間違えてたんですか(恥じらい)」
バルト「おいおい、ちょっと路線が違うぞ」
ビリー「でも、それなら安心だね」
マルー「はい?」
ビリー「人妻好きの親父が手を出す事はないだろうから」
一同、話を逸らすようにして笑う。その時、何気なくポソリとプリムが一言。
プリム「……ミドリちゃん、欲しい…」
その小さな言葉を聞いた瞬間、フェイだけでなくビリーさえもピタリと止まる。
エリィ「皆、お待たせ〜!…って、どうしたの?」
マリア「あはは、大したことじゃありませんよ」
マルー「それよりユイさんは?」
エリィ「先生達にお茶とお菓子を運びに行ったわ」
マルー「え?」
エリィ「シグルドさん、お酒弱いでしょ?ジェシーさんと先生の分と二種類作ったみたい」
ガタン
フェイ「どうしたよ、ビリー」
ビリー「と…止めなきゃ…」
フェイ「は?」
ビリー「親父酔ったら先生達に腹ダンスさせちゃうよ!」
やりかねない父親の癖を見抜いて夫婦間を危うくさせるかもしれないと焦るビリーに、エリィ微笑む。
エリィ「それなら大丈夫よ、ユイさんそれが目的だから」
闘いに身を投じる子供達の、ある日の憩いの会話。この中で一番まともなのは一体誰でしょうね?
作 KOKO
…ED直後、フェイ達の帰還を喜ぶ人々
興奮の冷めない英雄達をもてなす宴が一週間近く催された。
ケルビナ「あら…」
セラフィータ「どーしたのー?」
ケルビナ「ねえセラフィ、あの髪の赤い人って…」
セラフィータ「あっ、イドだ!」
その名を聞いて青ざめるが、ふとあることを考える。
ケルビナ「…セラフィ、私たちは何も見なかったのよ」
どうしてぇ?と尋ねるセラフィータに飴で口封じさせて口元ニヤリ。
何か楽しい事が起きそうね…と、怪しい笑みで去る。
一方、イドが向かう場所にカードゲームにハマる親子がいた。
ジェシー「んかかかか!親父に勝とうなんざ十年早えんだよ!」
ビリー「くっそー…どうして勝てないんだあぁぁぁ!」
ジェシー「決まりだな、今晩の肩揉みは大サービスでいつもより二時間多くやってもらうからな」
ビリー「掃除・洗濯・家事・育児…マリアが協力してくれてるのをいいことに!」
ジェシー「若いモンは親に尽くすもんだぜ?」
ビリー「もう怒った!今度は○ケモンで勝負だ!いけっ!ピカチュ○!」
ジェシー「なんどやっても無駄無駄無駄〜!」
ユイ「仲がいいのね、パパとお兄ちゃん」
プリメーラ「…(喧嘩するほど仲がいいというから…)」
ボヤ〜っと寝てるのか起きてるのかわからないミドリの視野、ふとイドの姿が写る。
ミドリ「ママ…」
ユイ「なあに?」
ミドリ「…イド兄ちゃん」
注意(このイドとユイは古い友人です(原作無視))
イド「よお、六年振りだな」
ユイ「あなたも遊びに来てくれたのね?」
イド「いや…フェイに頼まれてな」
ユイ「フェイに?なんて?」
イド「…を…な」
ユイ「ダン?」
イド「…笑わないと約束できるか?」
ユイ「断言はできないけど、善処するわ」
イド「おまえらしいな、実はな…」
ボソボソと照れくさそうに伝えるその内容。ダンの師匠になってやって欲しいというものだった。
ユイ「…本当にフェイが?あなたはどう思ったの?」
イド「そりゃあ…こんな…おい、ミドリがいないぞ」
ユイ「えっ?」
その頃、墨汁と筆を手にしたミドリがダンを裏路地へ呼び出す。
ミドリ「目標発見…標準照射確認…」
ダン「な…なんだよ、無言娘」
ミドリ「…」
ダン「…その筆で何するってんだよ…(後退)」
ミドリ「…」
ダン「おいミドリ…目ぇ座ってるぞ…うおっ!」
ミドリ「お化粧するだけ…」
ダン「だっ!誰がさせるかってんだよ!」
ミドリ「言うこと聞かないと…言えない秘密言うよ…」
ダン「秘密なんてありゃしねえよ!」
ミドリ「本当に?…」
ダン「な…なんだよ」
ミドリ「本当に心当たりないと言える?…」
ダン「う…」
ミドリ「大丈夫…くすぐったいだけだから…ね?」
数分後…ミドリを探してきて欲しいと頼まれた先生。テクテクと歩く娘を無事発見。
シタン「ミドリ!どこに行っていたんですか!探したんですよ」
ミドリ「…イド兄ちゃんの為にお仕事してた…」
シタン「え?」
娘の指差す方を見ると、そこにほっかむりをかぶったダンの姿。
ダン「…せんせえ…」
よく見れば、その両頬はイドと同じような化粧。
シタン「綺麗にしてもらって、よかったですねえ〜」
先生、そういう問題かい?
作 KOKO
孤児院の屋根裏部屋から子供達が遊んでいる場面をスケッチをしているフェイと
差し入れを持ってきてくれたビリーとの熱い会話…(薔薇ネタと違います…多分)
ビリー「ねえフェイ」
フェイ「どうしたさ?」
ビリー「油絵ってさ、下絵から描くものなの?」
フェイ「ん〜…それは人それぞれだな」
『コポコポコポ…』
ビリー「はい、紅茶」
フェイ「お、サンキュ」
ビリー「綺麗に描けてるねぇ…見ていい?」
フェイ「別にいいよ」
和紙製のスケッチブックを受け取って一枚一枚見てみる。
ビリー「…ないねえ」
『パタム』
フェイ「は?何が??」
ビリー「恋人の裸、もしくは女の子の色っぽい絵」
『ブーーーーーーーーーーーーーーッ!!!』
フェイ「ゲホッゲホッ!げっ!!布巾どこだ!」
ビリー「汚いなあ…ま、隻眼バカみたいに無責任で通すよりはいいけどね。はい、布巾」
懐より取り出したのはピンクのフワフワの毛皮、新品。
フェイ「はー…びっくりしたなあ…」
どういう意味でびっくりしたんだ?フェイ??
ビリー「あの時は僕らの方がビックリしたよ。でもまあそのおかげで
右にマリア、左にプリムっていう形で添い寝したんだけどね」
フェイ「ビリー、まさかマリアに手を出すって魂胆じゃないだろうな……四捨五入で十代だぞ?」
ビリー「四年後の保証はないけど…………今は出さないよ…………多分、ね」
フェイ「(眼光の妖しさに思わず見ないフリ←(おいっ!))…そ、それにしても珍しいな、絵を見るなんて」
ビリー「失敬な、僕はこう見えて芸術は好きなんだよ」
フェイ「あ、そうなんだ」
ビリー「さっきもマルーさんの作品を見てきたんだ」
フェイ「そりゃすごい、あとで見ないといけないな」
ビリー「ねえ、アトリエって何?」
フェイ「は?」
ビリー「アトリエだよ、ア、ト、リ、エ!(目が座ってる)」
フェイ「…し…仕事場、工房、画室、スタジオの意味…だろ?(二歩後退)」
ビリー「じゃあ違うんだ」
一人妙に納得しているビリー。お〜い、帰ってこーい〜…。
フェイ「なあビリー…一体さっきから何が言いたいんだ???」
ビリー「いや、おいたをしたペットを隻眼バカがお仕置きしたんだ」
フェイ「(…バルト、ペットなんて飼ってたっけ)それで?」
ビリー「で、それで得た毛皮で縞模様を施してね、ピンク色の鬼フンをつけてボディービルごっこしてたんだよ。
で、マルーさんが奴の肉体見ててはしゃいでたから……」
フェイ「ビリー…もしやマルーの芸術品だと思ったのか?それ」
ビリー「すっごく悪趣味だけどね。面白いと思ったんだよ。
で、もしかしたら、フェイのスケッチブックに露出度高い女の子があるかな〜?と」
フェイ「そりゃあ、多少やってみたいと思うけどさ…ん??」
『…ボコ』
ビリー「ん?」
両者の視線がフェイの手元に掴まれたピンクの布巾へ……。
濡れた部分から何やらボコボコと動いてる!蠢くそれは活発になって次の
瞬間、幾つもの小さな何かが飛び出していくではないか!!
フェイ「うおっ!なんだこりゃ!」
あたふたと慌てながらそれらを避けるフェイとビリー。よーく見ると妙な卵の
ようなそれはチュチュの面影を残したゾンビチュチュ!
『フェ〜イしゃーん…』
フェイ&ビリー「!!!!!!!!!!!!!」
『わたチュの仇ィ…打ってくだしゃ〜い…』
チュチュウイルスに脱兎のごとく逃げ去る二人と子供達。
ユグドラシルのとある部屋でも同様の混乱があったことを記しておこう………。
次の四問から一番恐ろしい答えを選びなさい。
(1)チュチュの毛皮を剥いでボディービルごっこするバルトと、喜ぶマルー
(2)紫の上計画進行中のビリー
(3)それと気がつかないで布巾として使用してたフェイ
(4)(その他)
あなたはどれを選びますか?
作 KOKO
事は小さな疑問から始った。
とある日の麗らかな午後、木陰でポカポカと日光浴をしてるミドリ。
ミドリ「…(退屈…)」
プリム「…(ねえねえミドリちゃん)」
ミドリ「…(あ、プリムちゃん。お昼寝の時間、終ったの?)」
プリム「…(うん、よく寝たからミドリちゃんと遊ぼうと思ってね。その前に…)」
ミドリ「…(なあに?)
プリム「…(一つ聞きたいことがあるの☆)
ミドリ「…(聞きたいこと?)」
プリム「…(ミドリちゃんのパパとママの馴れ初めってどんななの?)」
ミドリ「…(んー…ちょっとわかんないから聞いてみるね。プリムちゃんの方も聞いてみてね?)」
プリム「……(うん、楽しみにしてるね!)」
その日の夜。
プリムサイト
プリム「…パパ…… 」
ジェシー「お?なんだプリム」
プリム「(パパとママの馴れ初めってどんなの?)」←というメモを渡してる。
ジェシー「俺とラケルか?そりゃあもうラヴラヴだったぜ〜!」
シグルド「ラケルさん、被害者だったよな…(ぼそり)」
ビリー「マジで?シグにいちゃん(ぼそ)」
シグルド「ラケルさんに一目惚れして猛烈なアタックの末に一度フラれてさ、その直後に既成事実を…」
ミァン「あら、あなたも似たようなものじゃない。ゼファーを執拗に口説いてるし」
シグルド「それを言うなら君を恋人にする以前のカールも同じだろう?」
ミァン「それはそうだけどね(あっさり)」
ラムサス「失敬な!俺はシグルドより相手の事を考えてるぞ!」
シグルド「何を言ってるんだか。ミァンに一度はフラれたと痴話喧嘩した時に愚痴ってたじゃないか」
ミァン「へー…そうなの?」
ラムサス「ロニに似てるからゼファーが付き合ってる時点でおまえもフラれてるだろ(ぼそ)」
触れてはいけない事実に温厚冷静なシグルドがキレた。
シグルド「…カール…表へ出ろ…(殺気)」
ラムサス「一度は決着着けたいと思ってたところだ」
ビリー「ミァンさん、いいんですか?止めなくて」
ミァン「いいんじゃないかしら?(楽しそうに笑ってる)」
プリム「……(ミドリちゃん方、どうなのかな?)」
ジェシー「旧エレは顔と頭脳と性格に反比例して皆一度はフラれてるからなー(笑)」
一方、ミドリの方では…
ミドリ「パパ…」
シタン「何ですか?ミドリ」
ミドリ「パパとママの馴れ初めって?…」
シタン「もちろん戦場ですよ♪」
ミドリ「……(やっぱり;;)」
ユイ「お互い敵同士だったんだけどね…」
シタン「眉一つ動かさないで美技を繰り広げながら敵兵を絶息させていくユイは本当に綺麗でね、
モニターで見た瞬間に一目惚れしましたよ(にっこり)」
ユイ「冷酷非情、鬼畜で居丈高、マッドサイエンティストで天然の入ってる辛辣な毒舌家に対峙してる折に
告白した瞬間、「可哀相だから早く殺してあげよう」と思ったわ」
シタン「思い切って告白したのに、その場でフッてくれましたよね(にこ)」
ユイ「執拗に肌じゃなく服を切り刻むから我が身の危険を感じたのよ。
あのままだと何されるかわからないから。(あっさり)」
シタン「ひどいなぁ…まるでストーカーのようだと言いたげじゃないですか」
ユイ「何を言ってるの。戦争が終ってもフられるのをわかってて二年もコリないで通い続けてきたでしょ」
シタン「ふふ…情熱家でしょう」
ユイ「キれて押し倒してそんなこと言うの?」
シタン「それはあなたが「婚約者がいるから二度と来ないで」と言ったからですよ?(ふっ)」
ユイ「旧エレメンツって顔が良くても犯罪者揃いなのよね」
シタン「何せ自己中な性格破綻者で成り立ってますから(きっぱり)」
ミドリ「……(なんだかヤなこと聞いちゃった…)」
ガスパール「ミドリや、ああなってはならんぞ?(シタンを見て)」
ミドリ「……;;;;;(苦悩中)」
次の日、ミドリとプリムの沈黙が濃くなったと記しておこう。
知ってはいけない大人(笑)の事情を知ってしまった後悔のために…。
作 梅吉
あるギアドックからこの話しは始まる
整備員A「デウスのレプリカが盗まれたぞー!!」
整備員B「なにいあそこのドックのキーコードは最高機密だぞ」
整備員A「そ、それが盗んだのは…」
整備員B「シ、シタン・ウヅキいい!!!」それはシェバトで起こったことだった
翌日… フェイ「L・デウスが盗まれたって!!!」
カレルレン「そうだしかも盗んだのは君の恩師であるシタンだ」
フェイ「!!!!、そんなわけがない先生がそんな事するはずが…」
カレルレン「私もそんなことはないと信じている、そこでだ君にはシタンの行方を追ってもらう、
好都合なことに近々アヴェとキスレブの間にギアバトルがあるそうだ
そこには世界各地からギア使いが来るというそこでシタンの情報もいくらかわかるだろう
どうだ?いってくれるか?」
フェイ「行こう先生の身の潔白を晴らすために」
カレルレン「そういうと思ってたよそこで案内人を用意したエリィ入ってこい」
ドアが開きエリィが入ってくる
カレルレン「下でのここはシェバト)案内をしてくれるエリィだ」
エリィ「はじめましてエレハイム・ヴォン・ホーテンですどうぞよろしく」
フェイ「よろしく」
謎のレフリー「さあついに始まりましたギアバトルしかし今回はいつもと少し勝手が違うみたいですねえ
この二人はL・デウスを巡る戦いにこれから深く関わっていきます、他の国家もL・デウスを狙ってます
これから一体世界はどうなっていくのでしょうか?
それではあギアバトルううううぅぅぅレディィィィ、ゴオオオオオォォォ
作 梅吉
謎のレフリー「どうもみなさんまたお会いできましたね
さて今回の舞台は砂漠の街ダジルです、
そしてフェイの始めてのギアバトルです
さてここで遅くなりましたがこの世界の説明をしておきましょう。
なぜ前回でしなかったというと愚かな作者の力不足とでもいっておきましょう。
これからもミスをするでしょうが大目に見てやりましょう。
さて世界観の説明です、この世界では絶えず争いが繰り返されています。
これに当時の権力者、ファティマIII世は頭を痛めてました。
そんなある日です冒険家となったファティマ3世の弟
ロコ・ファティマがあるものを発見してきました。
それはギアとギアが戦っているものでした、そこでファティマ3世は考えました。
国同士のイザコザがあったときギア同士で戦えばいいと。
そこで国同士のイザコザがあった時それぞれの選び出したギア使い数十名が戦うギアバトルが提唱されたわけです。
そしてギア使いたちは戦ってぇ戦ってぇ戦い抜いてぇ
多くギア使いの残った国の勝ちと言う訳です。
さあ、説明も終わったところで始めましょうか
それではみなさんギアバトルゥゥレディィィゴオオオォォォォ」
砂漠の街ダジル、
フェイ「ここにはいるのか?」
エリィ「へ?」
フェイの突然の質問にきょとんとするエリィ
フェイ「へ?、じゃないギア使いだよ」
エリィ「ああ!!ギア使いね…え〜とぉ……………」
30秒沈黙………
エリィ「さあ、いるんじゃない?」
フェイ「そうか……って、さあってなんだよ、さあって」
エリィ「え、だって、私そんなこと知らないし…」
フェイ「知らないって、あんた道案内だろ!」
エリィ「だって、知らないものは知らないもの!」
エリィ「それに私、箱入娘だし……」
フェイ「はあ?ってことは、あんた道案内も満足に出来ないってことか?」
エリィ「一応教科書で読んだことはあるけど…」
フェイはあせっていた。なぜかというと幼い頃に好きだった少女が今こうして大人の女性になって
目の前に立っているのだから
無論むこうはこちらのことは気づいてないみたいだが
フェイ「なにか手紙のような物はないのか?」
エリィ「ああ、それなら」
と言ってエリィは荷物入れから封筒のようなものを差し出す
[作者から]心の声は()をつけます
フェイ「(さすがはカレルレンだ師匠の親友なだけある、きっとエリィのことも勘違いかなにかだったのだろう)」
そう思い手紙を読む…
カレルレンの手紙「やあ親愛なるフェイ君君は多分エリィのことについて
考えているのだろう…」
フェイ「フムフム」
この後の文章には勘違いだったという文章があるとフェイは確信していた…
カレルレンの手紙「知っていたよ君がエリィのことを幼い頃から思っていたのを
親友の弟子であるよしみだ君の恋を手伝ってやろうと思ってね
君は見る目があるエリィ君は私から見てもなかなか良い娘だ…
さしずめ私は恋のキューピットというところかな…
じゃあ、ガンバッッ」
その時フェイは親指を出しやたらイイ顔つらをしたカレルレンが脳裏に浮かんだ…
フェイ「(前言撤回!!!!)」
エリィ「どうしたの?」
フェイ「い、いや何でもない、それよりあんたが知らないんなら
俺が自分で探すしかないな」
エリィ「そのあんたっていうのはやめてくれない
私にはエレハイムっていうちゃんとした名前があるんだから!!!」
フェイ「ああ、わかったエリィすまなかったな」
エリィ「いいえ、こちらこそよろしくねフェイ」
その時です、いきなりダジル名物ダジルうどんの店のドアから
店主が吹っ飛んできました
ダサい男「あぁ!!、なんだよこの店は、客にゴキブリ入りのうどん食わせんのかぁ」
そう言った男の手にはゴキブリのおもちゃが握られている
店主「だからそれはおもちゃじゃないですか!!!」
ダサい男「けっ!!他の奴らは騙せてもこのJキング様にはそうはいかねえ」
[こんなキャラいないから探さないでね。]
Jキング「さあ、わかったらこのうどんをタダで作りなおせや」
店主「そ、そんなぁ」
ヤジウマは怖いのか手を出さないそんな中一人飛び出す男がいた
フェイ「まてえぇぇい」
Jキング「あぁ、なんだてめえは?」
フェイ「そのようないまどき忘れ去られた今では吉本新喜劇のネタにしか使われないようなもので
たった270G(税込み)のうどんを踏み倒そうとは
言語道断!!!!!この俺が成敗してくれる」
ヤジウマA「やっぱりおもちゃだったんだ…」
ヤジウマB「やっぱりねえ…」
ヤジウマ全員「ヒソヒソ、ヒソヒソ」
Jキング「き、貴様ああぁぁ、もうぶちキレたぜ…俺様のギアでぶち殺してやる!!!」
フェイ「ほう、ギアバトルか面白い…受けて立とう!!!!」
Jキング「来やがれええぇぇぇ、デス・セレナーデ!!!!!」
[こんなギアもいないからね!。]
フェイ「来おおぉぉい ヴェルトーーール」
エリィ「ちょ、ちょっとフェイこんなとこでギアを呼んだら…」
もはや両者聞こえていない ドッゴーン
バッキャーン
両者のギアが来たことにより平和な街は破壊の渦に巻き込まれていった…
フェイ「ギアバトルウウゥゥゥ」
Jキング「レディィィ」
フェイ&Jキング「ゴオオオォォォ」
Jキング「なんちゃって」
いきなりデス・セレナーデはスタンガンで攻撃してきた。
フェイ「ぐあああぁぁぁぁ」
Jキング「はーはっはっはっはっは」
フェイ「き、貴様あギアバトルでの5000万ボルト以上のスタンガンを
使ってはいけないことを承知の上での使用かあ」
Jキング「ひゃーはっはっはっはっは馬鹿野郎が世の中勝てばいいのよお」
フェイ「き、貴様あ、この腐れ外道めええええぇぇぇぇぇ!!!!!!」
その時ヴェルトールの頭部が開き緋色の顔が現れた。
フェイ「俺のこの手が真紅に光る!! 貴様を倒せと怒り叫ぶ!!!」
Jキング「な、なに!!!、なんで立てるんだあこいつぁ」
フェイ「必殺!!!!」 Jキング「ひい!!」
フェイ「武技!!!緋神掌おおお!!!」 [こんな技もないので探さないでね!」
Jキング「ぎゃああああああ!!!」
デス・セレナーデ頭部爆発 …………………
夕方 エリィ「………………………」 フェイ「………………………」
エリィ「………街…壊しちゃったね…」
フェイ「………ああ………」
そこには夕日にたたずむヴェルトールとデス・セレナーデの残骸と
破壊された街しかなかった……………
謎のレフリー「いやあ、街を壊してしまいましたねえ
さて今回から始まる作者の声ですどうぞ」
[………ごめん前回ミス多すぎ………]
謎のレフリー「さて次回はフェイ&エリィは砂漠に逃げる、もとい旅立ちます
そこで会うのは金髪碧眼の男、
砂漠の海賊、潜砂艦を駆るアヴェの王子
それでは次回[砂漠の王、真紅のギアを駆る男!!!!]です
期待しないで待たないでくださいそれでは皆さん又会えるかどうか分りませんが
又会いましょう。
作 梅吉
ここは灼熱の砂漠
エリィ「あつい…」 フェイ「…ぜえ…ぜえ…」
あの後(第二話参照)ろくに準備もせずに逃げる…もとい街を出たので
砂漠には絶対必要の水が尽きていたのだ……
エリィ「大体…こんな…砂漠……ヴェルトールで…一気に…飛び越せないの…」
フェイ「バカ言え…ヴェルトールは…荷物運びじゃない………」
エリィ「こんな時に……意地はらないでよ……」
もはや怒鳴る気力もない………
エリィ「ああ…原作(ゼノギアスのことね)のフェイは優しかったわ…」
フェイ「それを言うな………」
エリィ「自分の為に人が傷つくのに耐えられない人だった…」
フェイ「おい………」
エリィ「決してバトルで街を壊すような…」
フェイ「やめろと言ってるだろ……」
エリィ「バトルバカじゃなかったわ…」
フェイ「…………………」
反論してこないフェイにエリィは拍子抜けする
エリィ「ちょっと…フェイ…ど.どうしたの」
フェイ「………ってよ………」
エリィ「へっ………」
フェイ「待ってよみんなああああ!!!!!」
エリィ「フェ、フェイ!!!!!」
ついに熱さで頭をヤラれたのか急に叫び出すフェイ
エリィ「フェ、フェイ…ちょ、ちょっと…」
フェイに駆け寄るエリィフェイ「エ、エリィィィィ」…カクン
ついに倒れたフェイ
エリィ「フェ、フェイ…あっ」…ふらっっ
とうとうエリィもダウン
場所は変わって潜水艦らしき物の中
眼帯の男1「Jキングがやられたってな…」
執事らしき老人「その様ですな…それで何か…」
眼帯の男2「あいつはお前の名を騙っていたからな」
眼帯の男1「そうなんだよ兄貴、だから俺が倒してやろうと思ったのに…」
執事らしき老人「若…くれぐれも王宮ではその口調は慎む様に」
若と呼ばれた男「わーってるってぇ」
執事らしき老人「若っそれを慎む様にと言うのです!!!
この前も皆には聞こえていなかったでしょうが、
爺にはしっかりと聞こえましたヴァンダーカムどのに対して後ろで「タコオヤジ」などと呟いていたのを!!!」
兄貴と呼ばれた男「おい、バルトあれは…」
執事らしき老人とバルトと呼ばれた男の口論をよそめに兄貴と呼ばれた男が何かに気づく、
そして画像を拡大してみる
バルトと呼ばれた男「あ…人だ……」 フェイ「……………う、…はっ」
起きあがるとそこは見なれない部屋だった
フェイ「ここは?……」
バルトと呼ばれた男「おー、やーっと起きたかあ」
フェイ「お、おまえは?…」
バルトと呼ばれた男「両方の質問に答えるな、俺はバルトロメイ・ファティマ
そしてここは潜砂艦ユグドラシルの中だ」
フェイ「そうか、、、、!!エ、エリィは!!」
バルト「エリィ?あ、一緒にいた娘か」
フェイ「どこにいる!!!」
バルト「ああ、その娘なら兄貴と爺に」
フェイ「そうか…!ところでお前はこの男を知らないか」
そういってシタンの写真を見せる
バルト「さあ…でも兄貴なら知ってるんじゃないのか…
エリィって娘の看病してるから様子見ついでに聞いてこいよ」
フェイ「ああ、すまないな何から何まで、それでどこにいる」
バルト「この部屋から向かって右側の部屋だ」
フェイ「そうか…」
そういって部屋を出るフェイ、そこで兄貴と呼ばれた男に出くわす
兄貴と呼ばれた男「ああ、もう良くなったのか、ここの副艦長のシグルドだ
艦長のバルトとは異母兄弟の関係にある」
フェイ「そうか…ならこの男を知らないか」
シグルド「うーん…すまない、見覚えがないな」
(ここで、え.と思った人の為に、この世界の設定ではバルトとシグルドは
生まれた時から一緒ですのでシグルドはシタンと会ってないのね
バルトがシグルドを兄貴と呼ぶ理由もそれです)
シグルド「だがメイソン卿ならよく買出しにも出るから知ってるかもしれない」
フェイ「そうか、わかった会ってみよう」
シグルド「ああ、待ったその前にクルーにお前達を会わせないと」
フェイ「なぜ、会わなければならない?」
シグルド「最近はキスレブとのギアバトルでぎらついてるからな
なにせ、ギアを奪える数少ない機会だからな」
フェイ「ほう……」
シグルド「心配せずとも客人の物は盗らないよ、
むしろ盗らせないために会わせるんだ」
フェイ「そうか…」
ユグドラシルのブリッジ
シグルド「えーというわけで行き倒れのところを我々が救助した二人だ」
フェイ「ウォン・フェイフォンだ」
エリィ「エレハイム・ヴァン・ホーテンです」
シグルド「どうやら今回のギアバトルとは関係ないようなので、皆安心する様に」
フェイ「ところでメイソン卿は…」
ドアが開き執事らしき老人が入ってくる
シグルド「メイソン卿。」
フェイ「彼がメイソン卿か」
シグルド「ああ、そうだ」
メイソン卿「ああ、もう体調は良いのですか」
フェイ「ああ、おかげさまでな」
エリィ「どうもありがとうございます」
メイソン卿「いえいえ、元気になってこちらも看病のし甲斐があったというものです」
フェイ「早速で悪いがこの男を知らないか」
メイソン卿「はて…この方なら確か似た背格好の方がアヴェからキスレブに
向かったと聞きましたが」
フェイ「そうか」
メイソン卿「お役に立てればいいのですが」
フェイ「いや、それだけで十分だ」
バルト「おいおい、もう出てく気かぁ…もうちょい休んでけよ」
エリィ「そうねえ、ギアも整備しなくちゃいけないし…」
フェイ「確かにそうだな…」
エリィ「ところでファティマっていう苗字は本物なの」
バルト「ああ、そうだよ」
フェイ「よく王家と同じ苗字を名乗れるな」
バルト「つーか俺が王子だからな…」
フェイ「なにい!!」 エリィ「王子!!!」
フェイ「だってお前らの格好明らかに海賊だろう」
メイソン卿「それは若の純然たる趣味でございます」
フェイ&エリィ「(海賊が趣味の王子……)」
フェイ「王子ということはギアを使えるのか」
シグルド&メイソン卿「若(こいつ)の特技はそれだけ(だ)でございます」
バルト「あーー!!ひっでーー」
フェイ「ならギアの整備が終わったら一回戦ってみるか?」
バルト「おう!!!望むところだ!!!!」
次の日…
バルト「さあ、いっちょやるかあ!!」
フェイ「おお!!」
バルト「ギアバトルウウゥゥ」
フェイ「レディィィィ」フェイ&バルト「ゴオオォォォ」
両者一斉にかかる フェイ「武技烈風!!!」
バルト「ビートスネイク!!!」
両者ダメージを受ける
フェイ「むう…」 バルト「やりやがるな」
両者激しい攻防が続き互角の戦いが続く
フェイ「く、こうなったら…」
バルト「やるか!!!」
フェイ「俺のこの手が真紅に光る!! 貴様を倒せと怒り叫ぶぅ!!!」
バルト「いくぜええええ!!!」
フェイ「必殺!!!!!」
バルト「メテオフォール!!!!!」
フェイ「武技!!!緋神掌おおおぉぉぉ!!!!!」[こんな技ないからね]
両者互いにクリーンヒット ドゴーン
フェイ「くっ!!!」
バルト「ちっ、これで倒せねえなんて」
……………………
フェイ「さすが、アヴェの王子だな」
バルト「お前こそなかなかやるぜ、どこのギア使いだ?」
フェイ「い、いや、それは言えないんだ」
バルト「そうか」 フェイ「悪い…」
バルト「気にすんな、とりあえず久々に楽しめたお礼だ
ギアの整備の間キスレブまで送るぜ」
フェイ「そうか、かたじけない」
こうして二人はキスレブに向かうことになった
謎のレフリー「さて次回の舞台はいよいよキスレブです
さて予告の前に作者の声です、どうぞ」
[リコとアルゴって似てない?]
さて次回の予告です
次回二人は刑務所に入れられてしまいます
そこでフェイを待つバトルキングとは
次回第四話[牢獄の王、亜人の英雄」
期待しないで待たないでください」
作 梅吉
謎のレフリー「やあ、皆さんまた会いましたね、さて今回の舞台はキスレブです
ここではギアバトルのためのバトリングというトレーニング大会のようなものが
開かれております、今回の相手はその大会のチャンピオンです
さてどんなバトルを見せてくれるのでしょうか
ちなみに前回私が冒頭に登場しなかったのは早くも作者のミスです
それではぁぁ、みなさぁんギイイィィィアアァァァバトルウゥゥゥレディィィィ
ゴオオオオオオォォォォォォ」
アヴェ国境
バルト「それじゃあな」
フェイ「ああ」
エリィ「ほんとにありがとうございます」
シグルド「なに、いいんだ、それよりキスレブはここ以上にぴりぴりしてるからな気をつけた方がいい」
フェイ「ああ、わかった」
バルト「そんじゃなー」
ユグドラシルと共に去って行くバルト、それを見送るフェイ、エリィ
フェイは手を振っている
エリィ「さよならー」
ユグドラシルは砂の中に消えて行った
フェイ「さあ、行くか」
エリィ「そうね、シタン先生いるかなあ」
フェイ「ああ」
エリィ「いなかったらどうする?」
フェイ「その時は、アヴェは調べ尽くしたしべつの大陸に行くしかないな」
エリィ「べつの大陸かぁ」
二人がたわいない会話をしているとキスレブが見えてきた
フェイ「あれだ、」
二人はキスレブへと入ってゆく
フェイ「しかし凄い街だな…」
エリィ「教科書で読んだけどこの街には巨大な刑務所区域みたいなところがあって
そこではギアバトルのためのバトリングっていうギア同士の試合があるらしいわよ」
フェイ「ほう…」
エリィはなにかに感づく
エリィ「あ、で.でも刑務所に入らないと出れないらしいし…」
フェイ「ちっ!」
エリィ「(やっぱり出るつもりだったんだ…)」
軍人A「おい!!貴様」
エリィ「えっ」
フェイ「ん、」
軍人B「貴様さっき国境付近で潜砂艦から降りてた奴だろう」
フェイ「あ、ああ」
軍人A「やはり、砂漠の海賊の仲間だったのか!!!」
軍人B「来い!!!、直ちに連行する!!!!」
エリィ「え!!!」
フェイ「そうかならば仕方ない」
エリィ「えぇ!!!!!」
やけにおとなしいフェイの返事にエリィは驚く
エリィ「ちょ、ちょっとフェイ、ここで誤解を解いたほうが…」
軍人A「誤解?」
エリィ「そうなんです、偶然行き倒れていたのを砂漠の海賊の方々に
助けていただいたもので」
軍人B「うーむ…」
フェイ「なんなら真偽の程が出るまで刑務所にいてもいいが」
軍人A「ああ、すまないがそうしてもらおう」
エリィ「(やっぱり、こうなるのね……)」
所は変わって綺麗な部屋の中
亜人の男「そうか……わかった」
ピーピー、通信を切ったかと思えばまた通信が来た
亜人の男「誰だ…」
皇帝風の男「おお!リコ!!」
リコと呼ばれた男「親父か…」
親父と呼ばれた男「なんだその拍子抜けた返事は…」
リコと呼ばれた男「ハハ…悪いな」
親父と呼ばれた男「ふう…それよりまだここを出るつもりはないのか?」
リコと呼ばれた男「ああ、ここの連中は仲間だからな俺だけここを離れるわけにはいかないよ」
親父と呼ばれた男「だから、なんならここの連中も無罪放免にすると言ってるだろう」
リコと呼ばれた男「いや、ここの連中はみんなここで罪を償うといってる
無罪放免にするといってもあいつらが嫌がるさ…」
親父と呼ばれた男「そうか…」
リコと呼ばれた男「それより…」
親父と呼ばれた男「なんだ…」
リコと呼ばれた男「アヴェの砂漠でギアバトルがあったらしい」
親父と呼ばれた男「ああ、こちらの方でも確認している」
リコと呼ばれと男「なんでも、あの有名な砂漠の海賊のギアバトルらしい」
親父と呼ばれた男「ああ、あの有名な熱砂のシャチだな」
リコと呼ばれた男「サンドマンズの情報によると奴と互角に渡り合った男がいるらしい」
親父と呼ばれた男「ああ、確かに勝敗は引き分けになっている」
リコと呼ばれた男「今日その砂漠の海賊の潜砂艦から降りてきた奴がいるらしい」
親父と呼ばれた男「ほう、ということは当然そちらに行くな」
リコと呼ばれた男「ああ、ひょっとしたら奴と戦ったのはそいつかもしれん」
親父と呼ばれた男「ならそちらのルールで調べるといい」
リコと呼ばれた男「ああ、そうする」
親父と呼ばれた男「ああ、それと…」
リコと呼ばれた男「なんだ」
親父と呼ばれた男「困った時があればいつでも言うようにな」
リコと呼ばれた男「ハハ、ああ、分ってるよ…」
親父と呼ばれた男「そうか…それじゃあな」
プツンと通信は切れる
リコと呼ばれた男「黒いギアに乗る男か…」
軍人A「さて、これからしばらくここで暮らしてもらうことになるが」
エリィ「はあ…」
フェイ「ああ…」
軍人B「なに、囚人とは言ってもここの奴らはみんな気のいい奴らばかりさ」
軍人A「もう懲役はすんだってのに残ってるような奴もいるしな」
エリィ「はあ…」
軍人B「あ、それとここに入ったらキングに報告を忘れない様にな」
フェイ「キング?」
軍人A「ああ、ここのバトリングのチャンピオンさ」
軍人B「キングの部屋は酒場の二階だ、ここの奴らは仕事の休みに
大抵酒場で休んでるから聞けばわかるよ」
軍人A「まあ、そこのお嬢ちゃんの言ったとうりだろうから
しばらくはここでのんびりしてくれ、ギア使いならバトリングに出るのもいいかもな」
フェイ「ああ」
エリィ「はあ…」
軍人B「ほんとにすまないな、最近アヴェで海賊の被害が多いからみんなぴりぴりしてるんだ」
エリィ「いえ…」
軍人A「まあ、とりあえず、ここでモンスター退治でもしてたらどうだ」
フェイ「ああ、そうするよ」
軍人B&A「それじゃな」
軍人たちは町に戻る
フェイ「さて…さっそくバト…」
エリィ「その前にキングに挨拶でしょ」
フェイ「そうか…」
エリィ「まったく、どうりでおとなしいと思ったら、やっぱりバトリングに出るつもりだったのね」
フェイ「そうだ…」
エリィ「まったく…さあキングに挨拶に行くわよ」
謎の男「ちょっと待つっす」
フェイ「ん、」
謎の男「キングのところに行くなら案内するっす」
エリィ「あなたは…」
謎の男「おっと申し送れたっす、おいらここの情報屋ハマーっす」
フェイ「それじゃあ、ハマー案内してくれ」
ハマー「わかったっす」
酒場の前
ハマー「ここっす」
エリィ「ありがとうハマー、そうだ、フェイここのキングって人に先生の事聞いてみたら?」
フェイ「…………最初からそのつもりだったぞ」
エリィ「嘘おっしゃい!、さっきの間はなによ」
フェイ「嘘じゃないって」
エリィ「嘘嘘絶対嘘」
キングの部屋
リコと呼ばれた男「さっきからうるさいな」
手下その1「新入りじゃないっすか?女連れとか言ってたし痴話喧嘩でもしてるんじゃないっすかね」
リコと呼ばれた男「そうか…少し見に行ってみるか」
酒場の前
エリィ「ああもう、こんなことで騒いでないでさっさと挨拶に行くわよ!!」
フェイ「ああ」
エリィがドアを開けたと同時にとんでもなくでかい男が酒場から出てきた
ハマー「あ、キング」
フェイ「お前がキングか」
キングと呼ばれた男「そうだ、」
フェイ「よし早速ギア…」
エリィ「この写真の人を知りませんか?」
キングと呼ばれた男「知らんな、だがここの皇帝なら知っているかもしれん」
エリィ「そうですか…」
キングと呼ばれた男「俺に勝てば今すぐここから出れるが…」
フェイ「そうかならば早速ギアバトルだ!!!」
キングと呼ばれた男「まあ、待てそれよりもまずは疲れを取って明日に戦わないか?」
フェイ「なに、逃げるつもりか!!!」
キングと呼ばれた男「その嬢ちゃんも疲れてるみたいだしな、まずは嬢ちゃんを休ませるのが先じゃないのか?」
フェイ「それも、そうか、そういえばまだ名前を聞いてなかったな」
キングと呼ばれた男「リカルド・バンデラスだリコと呼んでくれ」
フェイ「そうか、それならリコ勝負は明日だな」
リコ「ああ、お手柔らかに頼むよ」
キスレブ上空
仮面の男「明日か…ならば少し余興を催してみるか…」
街の路地裏
男「ちきしょう、キングの野郎、ちいと強いからってよお、威張り腐りやがって
少しオンナをナンパしただけだろうがよお」
この男はフェイ達がくる前に女性にセクハラを働いたためリコにやられた男である
男「明日新入りとギアバトルしてる最中に狙っちまうかあ、
あ〜ダメだダメだ、そんくらいで勝てるようじゃ苦労はしねえっつの」
どんなとこにもこんな小悪党はいるもんである
もっともこのキスレブはこんな奴にとって居心地が悪いだけである
男「クソウ!!俺に力があったらよう」
仮面の男「うぬは力が欲しはないか?」
男「ああ、なんだぁおっさん力だぁ?っけ、くれるもんならよこしてみろよ」
仮面の男「良くぞ申した…」
男「へ?…!!!ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
キスレブの夜に男の悲鳴が響く
次の日
リコ「ではいくぞ…」
フェイ「こい!」
リコ「ギイィィィィアバトルゥゥゥゥゥゥゥ」
フェイ「レディィィィィィィィィィィィ」
フェイ&リコ「ゴ…!!
ギアバトルを始める前になにかが空から降ってきました
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥドゴーン
男「ケ…ケケケ、よおキングゥご機嫌うるわしくぅ…」
フェイ「なんだこいつは」
リコ「!あいつは」
男「思い出してくれたかいぃぃぃぃぃこの前は世話になったなぁ
ちいと強いからって偉そうにしてよう…見てみろよ俺はこんなに簡単にお前より強くなれたぜぇ」
いきなり男は攻撃してきた
リコ「は、はやい!!」
ドゴーン、シューティアは一発で吹っ飛ばされた
リコ「ぐあ!!」
フェイ「リコ!!!」
男「ケッケッケッケ弱え弱え弱すぎるぜキング」
フェイ「きさまぁぁぁぁ」
男「あぁんなんだよてめぇ」
フェイ「俺のこの手が真紅に光る!!!お前を倒せと怒り叫ぶ!!!!」
カシュ!っとヴェルトールのマスクが開く
フェイ「必殺!!!!」
男「あん?」
フェイ「武技!!!緋神掌おおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」(こんな技ないからね)
男「お?おお?」
ドゴン!!!!
フェイ「やったか?」
男「ふぅ〜びびったびびった、だがそんくらいじゃ無理だぜぇぇぇぇぇぇ」
フェイ「クッ!!」
ベキィン
見事に吹っ飛ばされるヴェルトール
フェイ「がは」
リコ「フェ…フェイ」
フェイ「リコ…どうした」
リコ「奴の装甲は並じゃない、普通に攻撃しても破けはしない」
フェイ「ならばどうすれば…」
リコ「おれに考えがある…」
フェイ「どんな策だ?…」
リコ「まず俺が奴の装甲に穴をあける、その穴にむけてお前はさっきの技を放て」
フェイ「よし、わかった…合図してくれ」
男「あれぇ、もう死んじまったか?」
リコ「今だ!!!」
フェイ「わかった!!!」
リコ「うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ」
男「あれまだ死んでなかったの?」
リコ「ドリルカイザー!!!!」
チュイィィィィィィィィン
男「フン、その程度じゃあダメだぜ…」
ベキ!!
リコ「ぐあ!!」
男「ったく穴あいちまったじゃねぇか」
リコ「い……今だフェイ!!」
フェイ「おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
男「なに?またおまえ?」
フェイ「武技!!!!!緋神掌おおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」(こんな技ないからね)
男「またそれ、そんなの通用しないって言ってんだろ」
ドゴン!!!!
見事に男のギアは砕け散りました
男「そんな!!!馬鹿なぁぁぁぁぁぁ!!!!」
…………
エリィ「フェイ、これはやはりナノマシンよ」
リコ「ナノマシン?」
フェイ「ソラリスが創り出したナノレベルの大きさの機械だ」
エリィ「やっぱりここにL・デウスがいたと言うのは間違いないみたいね」
フェイ「ああ」
謎の男「ソラリスだと!!!」
リコ「あ、親父…」
フェイ「誰だ、こいつは?」
リコ「ああ、俺の親父で皇帝のジークムントだ…」
エリィ「って事はリコも王子…」
リコ「おれもっていうのはどういうことだ?」
エリィ「いえこっちの話です…」
ジークムント「それより、ソラリスだとあんな国の物がこの地上に落ちてきてるのか?」
エリィ「ええ、ソラリスの軍事用兵器L・デウスがこの地上に落ちてきてます
そのL・デウスを奪ったシタン・ウヅキという人物を探し私達は降りてきました」
フェイ「この写真の者だが…」
ジークムント「この男なら確かこの国の近くでギアバトルをして
戦いを挑んだものを半殺しにして教会本部の方向へ飛んで行ったと聞いたが」
フェイ「そうか、すまない…それとリコ」
リコ「なんだ?」
フェイ「一度アヴェの王子と戦ってみたらどうだ
ひょっとしたらこのギアバトルも終結するかもしれないぞ」
リコ「そうか、それなら今度一対一で戦ってみるかな」
フェイ「ああ、そうしてみろ」
エリィ「それじゃぁ私達はこれで」
リコ「ああ、元気でな」
ヴェルトールにのって飛んで行く二人
リコ「そういえば親父…なんでここに?」
ジークムント「いやお前が戦うと聞いて応援しようと思ってな…
ほれ弁当もあるぞ」
リコ「……」
キスレブ上空
仮面の男「けっかはまずまずか…クックックそれにしてもどんどん強くなっていくわ
フェイよ…強くなれ…この世界のためそして我の為に…」
謎のレフリー「さぁ、いよいよ物語も佳境に近づいてきました
この仮面の人物は誰なのでしょう…それは徐々に明かされていくでしょう
それでは作者の声です」
[ドリルカイザーって名前がそれっぽいから使ったのただそれだけ]
謎のレフリー「作者の声でした
さて次回二人は新大陸に赴きます
そこで会う銃の天才とは?
次回[優しき神父、神に従うもの]です
期待しないで待たないでください
作 ケルビナの瞳
フェイ達とシャーカーンが会話している。
何処からともなく、豪快な音が聞こえてくる!
ギュイィィィィィィィン!ブォン!
グラーフのギアがシャーカーンの前に降り立つ。
フェイ「またあんたか!グラーフ!」
グラーフ「うぬは力は欲しくないか?」
シャーカーン「欲しい!もっと力を・・力をくれぇ!!」
グラーフ「・・・・・2000円だ。」
シャーカーン「・・・・・え?」
グラーフ「2000円で力を売ってやる」
シャーカーン「何?金を取るのか・・・・仕方ない、2000円・・・やべ!1020円しかねぇ!
ちくしょー"To heart"が中古で安かったから、つい買っちまったんだった」
グラーフ「無いのか?ならば用は無い、さらばだ!」
フェイ「おい!ちょっと待てグラーフ!」
グラーフ「・・・・・なんだ?」
フェイ「俺が2000円で買ってやる!」
バルト「何!?コノヤロー!抜け駆けは許さん!2050円でどうだ」
フェイ「くそ!2060円だ!!」
バルト「2070円!」
フェイ「2080円!」
グラーフ「もう一声!!」
フェイ「どちくしょー!2100円!」
バルト「もう、やけくそだ、2250円!」
マリア「3000円。」
グラーフ「3000円で落札されました。」
フェイ&バルト(ガビーーン!このくそガキ!あとでリンチだ!)
・・・・・おいおい 滅びの母の力をこんなに安売りしていいのか?しかも、13歳のガキに・・・・・。
作 ケルビナの瞳
グラーフ「うぬは力は欲しくないか?」
シャーカーン「欲しい!もっと力を・・力をくれぇ!」
グラーフ「・・・・我、拳は神の息吹・・・・・」
グラーフ「・・・・お前を倒せと轟き叫ぶ!!」
グラーフ「くらえ!ゴッ○フィンガァァァァァァ!!」
シャーカーン「何か間違ってるぞぉーーーー!!」
・・・ぐしゃっ!!!・・・・・
まぁ・いいんじゃないか。似てるし、ギアとガ○ダム。
作 kawakami
グラーフ「うぬは力が欲しくないか?」
ヴァンダーカム「な、冷奴!」
グラーフ「ひややっこ?!」
作 ヴァンダー☆カム
フェイ「おーい、スタン先生。」
シタン「?????????????」