キャラクターについて


ウォン・フェイフォン(フェイ)

性別:男 年齢:18歳 身長:177cm 体重:67kg 出身地:不明

家族:カーン(父)カレン(母)

ゼノギアスの主人公。3年前に瀕死の重傷で仮面の男によりラハン村のリー村長の元に運ばれてきた。
しかし以前の記憶のほとんどを無くしてしまっていた。絵を描くことと武術が得意。
ラハン村では、アルルとティモシーという親友もでき、村人も好意的に接してくれていたが、
アヴェとキスレブの戦いに村が巻き込まれ、村を救おうとしてギアに乗るが暴走してしまい、
村を壊滅させてしまい、村を追い出される。もう一つの人格「イド」が存在する。

4歳の時、母カレンがミァンとして覚醒し、接触者であると気付き、フェイの精神接合実験を始める。
実験による精神的苦痛を肩代わりするための代理人格を作り出す。
その10ヶ月後、グラーフが来襲。父カーンがグラーフと対決するが、グラーフの力に屈し、重傷を負う。
フェイの力の暴走によりカレンが死亡。母を殺したという責任を代理人格「イド」に押しつける。
フェイ、グラーフに連れ去られる。その後、グラーフから暗殺者としての訓練を受ける。
12歳の時、ソラリスによるエルル大粛正に忽然と出現し、エルル、ソラリス軍を壊滅、
後に「エルルの悪魔」と呼ばれる。
15歳の時、父カーン、グラーフと再戦、グラーフに体を乗っ取られる。イドの人格を封印する事で記憶喪失となる。
傷ついたフェイは、ラハン村に運び込まれる。

アベル エルドリッジが墜落した際に、接触者であるが故に、死を免れた少年。
原初のエレハイムと出会い、以後の生活をともにする。
人々の現人神として君臨するカインに反発。

キム 16歳で連邦大学医学部に入学。3年後、理学部生科学課に編入。
分子機械の研究を始め、「分子機械による遺伝子再構築の方法」を発表するが、
学会からは神への冒涜、異端とみなされ追放され、医学部に戻り再び医師を志す。
2年後、連邦医務局医師となり、看護婦のエレハイムと出会う。
医師として働く傍ら、ミァンから資金や施設の提供を受け、分子機械学の研究を再開。
3年後の感謝祭の日にナノマシン群体「エメラダ」を形成する。
その後、軍部の介入により恋人エレハイムが死亡。キムはエメラダを封印し、行方不明に。

ラカン 辺境の村で生まれ、6歳で両親と死別し、幼いながら自活していた。
8歳の頃、病気療養のためアシェラ修道院に戻っていたエレハイムと出会う。
別れの際にエレハイムを描いた1枚のスケッチを渡した。
その後故郷を離れ、旅先でソラリスの関与する政変暴動に巻き込まれ、その中でカレルレンと出会う。
その3年後、ニサン正教教母となったソフィアと再会。同年、ソラリス戦役が勃発。
開戦から3年後、ニサン参戦。戦乱の中で隊商の頭領、ロニ、レネと出会う。
カレルレンの推薦でソフィアの肖像画に着手。しかし、翌年にソフィアが死亡。
ラカンはシェバトに囚われていたミァンを解放し、ゾハルへと向かった。


エレハイム・ヴァン・ホーテン(エリィ)

性別:女 年齢:18歳 身長:164cm 体重:46kg 出身地:ソラリス

家族:エーリッヒ(父)メディーナ(母)

ソラリス第一級市民として生まれたエリィは、幼少の頃から、感情を抑制してしまう傾向が強かった。
自分の容姿が、ソラリス人種よりも地上人に似ていることにコンプレックスを持っている。
容姿の違いは、接触者の「対存在」として転生したことによるものである。
13歳でソラリス士官学校「ユーゲント」に入学し、士官としての教育を受ける。
17歳の時、過剰のドライブの投与による暴走で同級生に重傷を負わせる。
その後、エレメンツへの入隊を辞退し、ユーゲント卒業後はゲブラーに入隊。
火軍突入三課少尉として配属される。
キスレブの新型ギアの奪取作戦でラハン村に降り立ったことから全ては始まる…

エリィは原初のエレハイムから、常に接触者と同時期にエレハイムとして転生している。
これは、エレハイムが接触者の対になる存在(対存在)であるため。
エレハイムは、各時代において常に接触者とともに転生し、接触者を守るために死亡している。
エレハイムの死は、その都度、接触者に大きな喪失感を与えてきた。
エリィが自己犠牲的な性格なのも、オリジナル・エレハイムから生まれた存在として、常に受け継がれてきたもの。
原初のエレハイムは接触者アベルと出会い、以後行動をともにする。
人々の思想や行動を管理統制しようとする天帝カインに、アベルが対立。
カインは障害となるアベルの殺害を計画。アベルを守護するためにカインを説得するが、
カインはこれを振りきって計画を実行。この時、エレハイムはアベルをかばい、死亡。

ゼボイムのエレハイムはゼボイムの大学病院(連邦医務局)に看護婦として勤務。
同病院医師キムの恋人。キムの構築したナノテクノロジーを軍部が戦争に利用しようと企て、研究所を包囲。
キムを中央隔離室に逃がすため身を挺して軍部の突入を阻止。
研究所のハザード・セーフティ・システムである高出力X線照射装置を起動させ、死亡。

ソフィア(幼名エレハイム)はニサン教アシェラ修道院会会士の次女として生まれる。
7歳の頃、類い希な才能(エーテル能力)を見込まれ、将来の教母候補としてペヌエル枢機卿の養女となる。
幼少の頃、病気療養中にラカンと出会う。
13歳の時に教母候補として擁立され、ソフィアと改名。
しかし、各派閥の教母の座を巡る争いが激化し、派閥抗争は血生臭いものになっていく。
ソフィアは抗争のなかで、次第に「自分さえいなければ」という思いを強くし、自らの死を望むようになる。
その後、ペヌエル修道院が襲撃されソフィアは行方不明に。
7年後、現ニサンの地に帰還。ラカンと再会する。
内紛により衰退していたニサン公教会は、ニサン正教と改名して再出発する。
ソラリス戦役が勃発すると、ニサンに難民が流入。ソフィアは率先して救済にあたり、「聖母」として敬愛される。
戦乱の中で、ソフィアとラカンは互いに愛し合うようになる。
しかし、シェバトの陰謀で地上軍がソラリス軍の重囲に陥り、
ソフィアは空中戦艦エクスカリバーで敵の主力メルカバーに特攻、命を落とす。


ヒュウガ・リクドウ(シタン・ウヅキ)

性別:男 年齢:29歳 身長:182cm 体重:68kg 出身地:ソラリス

家族:ショウキ(父)ルリ(母)初雪、如月、夕凪、弥生、時雨、朧、晴嵐、皐月(兄)キッカ(祖父)ユイ(妻)ミドリ(娘)

ラハン村のはずれで家族と共に住んでいる町医者。温厚な性格で、村人から「シタン先生」と慕われる。
機械いじりも得意。三年前にフェイの治療もした。思わせぶりな行動をとり、謎の多い人物である。

実はソラリス守護天使の一員であり、天帝カインの命で接触者フェイを監視するために地上に降りていた。
6歳で祖父キッカに師事し、剣術を修得。二振りの真剣「白壇」「黒壇」を譲り受ける。
幼少の頃から天才的な才能を発揮し、第三市民層出身ながら、ラムサスの目に留まり、ユーゲントに入る。
12歳の時、ソイレント施設の細菌実験による疫病が第三市民層に蔓延し、家族を失うが、
天才的な才能を発揮していたヒュウガに細菌実験の疑いがかけられ迫害されることもあった。
ラムサス、ジェサイア、シグルドと交友が深く、共に旧エレメンツの一員だったこともある。
ヒュウガは学問だけでなく、戦闘術にも非凡な才能を発揮、特に剣術はソラリスで類を見ないものであった。

弱冠21歳で守護天使に就任したヒュウガは、第三次シェバト侵攻作戦の指揮をとり、
三賢者の一人ガスパールと対峙したが、決着は付かなかった。
そしてガスパールの孫のユイに強い恋愛の情を抱く。その後、両軍の疲弊が激しくなり、撤退を指示。
第三次シェバト侵攻作戦終了後、その立場を利用して、度々密かにシェバトを訪れる。
ユイとの逢瀬を重ねながら、ガスパールとも論議を交わす。その後、ガスパールの武人としての心意気に触れ、
殺人のための剣を封印し、素手による格闘術の鍛練と精神修行を始めた。


バルトロメイ・ファティマ(バルト)

性別:男 年齢:18歳 身長:183cm 体重:72kg 出身地:アヴェ

家族:エドバルトIV世(父)マリエル(母)ラグンバルトI世(祖父)シグリッド(祖母)シグルド(異母兄)マルー(従妹)

潜砂艦ユグドラシルを仕切る海賊の頭領だが、れっきとしたアヴェ王家の正当な後継者。
12年前の宰相シャーカーンのクーデターによりアヴェ王家は崩壊、従妹マルグレーテと共に監禁され、
ギア・バーラーを入手するための鍵となる「ファティマの碧玉」の行方を知るために拷問を受けていたが、
メイソン、シグルドら、王家の残党によって救出され、その後、脱走時に奪った戦艦ユグドラシルの艦長となる。

14歳の時に、発掘したギアを改造し、専用ギア「ブリガンディア」が完成。
よく言えば天真爛漫で実直、悪く言えば無責任で無鉄砲。すぐにミサイルを撃ちたがるのが悩みの種。
2年前に交戦によるダメージで一時的に制御不能となり、暴走・炎上したスレイブジェネレーターを
ストップさせるため、周囲の者が止める間もなく機関室に突入し、左目を負傷するが、
リハビリ次第では視力を取り戻す可能性は残っている。眼帯は海賊らしいファッションとして気に入っている。
ブリガンディアにも眼帯状のパーツを取り付けている。乗組員には「若」と呼ばれ親しまれている。

得意とする鞭は、幼い頃の鞭打ちによる拷問のトラウマを克服するためにシグルドが教えた。
恐怖の対象である鞭を意のままに使いこなすことで、悪夢にうなされることもなくなった。


リカルド・バンデラス(リコ)

性別:男 年齢:30歳 身長:211cm 体重:160kg 出身地:キスレブ

家族:ジークムント(父)アンナ(母)

キスレブ首都ノアトゥンのD区画に収容されている亜人。
「バトリング」の現役チャンピオンで、義に厚く統率力に優れ、「キング」と呼ばれ信頼されている。

キスレブ総統の後継者として生まれるはずだったが、母であり后のアンナの主治医が、
「教会」からの派遣医師にして、カレルレンの部下の、遺伝子研究部門の者であった。
その立場を利用してアンナに様々な遺伝子実験を繰り返した結果、リコが生まれた。
ジークムントの留守中に「教会」派勢力による亜人排斥政策により、総統府を追われ、亜人として迫害される。
ジークムントには母子ともに死亡と伝えられ、我が子が亜人であることなど、知るよしもなかった。
母子は首都から離れた街に移り住むが、亜人排斥政策は全土に浸透しており
これから逃げることはできなかった。リコが成長するにつれて、迫害は直接的なものとなる。

出産前に実験を繰り返され、衰弱していたアンナは、心労が重なり、やがて病床につき、死亡する。
リコは母と自分を捨てたジークムントと、確たる理由もなく亜人を迫害するキスレブという国を憎んでいる。
14歳で、少年犯罪集団を結成。ノアトゥンを中心に反政府活動を開始。
18歳で、総統暗殺に失敗。 D区画に収監される。
22歳で、初めてバトリングキングになる。

ジークムントの出身は、後にソラリスに反旗を翻して粛正されたエルル。
元はキスレブ軍の一卒兵であったが、類い希な戦闘能力、状況判断、指揮能力で、驚異的な早さで昇進した。


ビリー・リー・ブラック

性別:男 年齢:16歳 身長:168cm 体重:59kg 出身地:ソラリス

家族:ジェサイア(父)ラケル(母)プリメーラ(妹)

元はソラリスの出身で、地上に降りてすぐに父が失踪し、
4年前、母が死霊に襲われて死亡し、妹はショックで失語症に。
ビリーはこの時の「隠れて見ていることしか出来なかった」という自責の念に苦しめられている。

その後、妹を養いながら、恩師であるストーン司教により修道院で賠罪審問官「エトーン」の修行を積む。
生活に困り、自分を売ろうとしたことも。(3000Gは30万円相当)(笑)
いきなり帰ってきて、人相も変わっていた父ジェサイアを、父と認めたくない。
少女のような容貌に、コンプレックスを感じており、常に髪を短くしている。

母親ラケルも、かつてはソラリスのユーゲントの士官候補生であり、
10代の頃にビリーを産んでいる。ユーゲントでは脱ドライブ治療を専攻しており、
シグルドの薬物依存症の治療も試みている。
ミドルネームの「リー」は、ラケルが女の子用に考えていた「アシュレイ」の愛称。
生まれてきたのは男の子だったが、風貌は少女的であったことから、女子名の「リー」で呼んでいた。


マリア・バルタザール

性別:女 年齢:13歳 身長:137cm 体重:38kg 出身地:テランエリア

家族:ニコラ(父)クラウディア(母)アイザック(曾祖父)

シェバト三賢者の一人、アイザック・バルタザールの曾孫にあたり、
脳神経機械学、ギア工学の権威であるニコラ・バルタザールの娘。
カレルレンにより、ニコラの技術をM計画に利用するために、マリアの誕生の半年後にニコラが拉致され、
1年後、母と娘も人質にされ、ニコラは人機融合ギアの開発を強要される。
母クラウディアは、自分たちのせいで非道な研究を続けさせざるを得ないことを悩み続け、
試作機を使ってマリアを脱出させられないかと提案するが、操縦者の脳波と同調できる脳を
神経回路として使うしかないために、母としてマリアを守るために事故死を装ってゼプツェンと結合した。

ニコラは隙を見てマリアをゼプツェンに乗せ、曾祖父バルタザールの手を借りてソラリスを脱出させる。
地上に降りたマリアは、バルタザールとともにシェバトに逃げ込む。
女王ゼファーは、マリアの境遇を哀れみ、ゼプツェンの性能に驚嘆し、
マリアを自身の話し相手とし、シェバトの防衛の任を与えている。


エメラダ・カーリム

性別:女 年齢:外見的には8〜9/16歳 身長:125/161cm 体重:96kg 出身地:ゼボイム

4000年前のゼボイム文明の遺産。医師であるキムの手で構築された
ナノテクノロジーによって生み出された人工生命体。体全体がナノマシンによって構成されている。
記憶や思考も、脳細胞と同様の機能を持ったナノマシンによって処理されている。
覚醒した段階では3〜4歳の精神年齢で、自分の中にある記憶や感情に対して、非常に素直な反応を示す。
キム(フェイ)の愛情がエリィに向いているのを感じ取り、無意識のうちにエリィを疎んじている。
また、他の女の子と身体構造が違うことに軽いコンプレックスを感じている。

エメラダは自由に身体を変化させることができる。常に少女の姿でいるのは、
キムとエリィが後世に託した希望…自分の存在意義(予想され得る子供像)というものを、エメラダ自身が大切にしているからである。

当時ヒトの平均寿命は30歳前後と非常に短く、遺伝子異常が多発していた。
キムは自分と恋人エレハイムの遺伝子パターンを解析し、ナノマシンによって再構成した。
エメラルド色の髪から「エメラダ」と名付けられた。
政府を操り、文明のリセットを画策していたミァンは、ナノテクノロジーによるヒトの変革の可能性に注目し、
キムに近づくが、正体に気づいたキムはこれに反発、エメラダを研究施設より移送。
これを奪取すべく、ミァンの命による特殊部隊の攻撃を受けた際に
エメラダを構成するナノマシンを一時停止し、解体し、再構成プログラムと共に凍結する。


チュチュ

性別:雌 年齢:1歳3ヶ月 身長:88cm 体重:35kg 出身地:ウーキィ

物語中の星に元々住んでいた原生生物を紀元とするウーキィ族の少女。
学名・ドデスカチュチュポリン。
ゼボイム文明崩壊時に、遺伝子研究施設から逃げ出した実験動物により、ヒト亜種となる生物が誕生する。
その中には原生生物の突然変異体も含まれていて、このころから高度な知能を持つようになった。
本来は巨大な体躯を持っていたが、ソラリスのリミッター処置により小型化される。
食べ物を与えてくれる人、かわいがってくれる人が好きで、非常に惚れっぽく、素敵な男の子にはめっぽう弱い。
一族一の美少女を自負し、素敵な男の子とのロマンスを求め、一族の村を抜け出し、
ブレイダブリク近辺で、ぬいぐるみのふりをして建国記念祭の出店の景品になっていた。


シグルド・ハーコート

性別:男 年齢:29歳 身長:191cm 体重:83kg 出身地:ノルン

家族:エドバルトIV世(父)シャリーマ(母)ミミル(叔父)ヨルドガルデ(従妹)バルト(異母弟)マルー(従妹)

バルトの腹心であり、ユグドラシルの副艦長。
アヴェ東方ノルンのウルザルブルン城にて、アヴェ国王エドバルトIV世と異教徒部族首長・ミミルの妹、
シャリーマ・ハーコートとの間に生まれる。シャリーマの家系はATL白血病の
発生頻度が高く、シャリーマも発病していたため、自分亡き後のエドバルトIV世を案じ、
その関係を一方的に破棄し、叔父・ミミルの養子に入る。
11歳で母と死別し、葬儀でシグルドと対面したエドバルトIV世は、実子であると悟り、
規定では14歳からである王太子付きの近衛士官にシグルドを採用し、アヴェ宮中に入る。
2年後、ノルンへの帰省中にソラリスに被験体として拉致され、過酷な実験と薬物投与により廃人同然となる。
全身の4ヶ所のピアス痕は被験体時代、ソラリスで見せしめに家畜用の鑑識タグを撃ち込まれた名残。
15歳で、ラムサスの執り成しでユーゲントに入学。薬物離脱治療のため一時的にジェサイア家に居候。
その後、エレメンツに所属するが、アヴェのクーデターを知り、ソラリスを脱走し、バルトを救出。
27歳の時、スレイブジェネレーター事故でバルトを助けるために同様に右目を負傷したが、実際は、
バルトが左目を負傷した際に角膜移植をしたためのものである。その事実を隠すため、右目は義眼である。
低血糖で甘党で、薬物投与の後遺症により、アルコールに非常に弱い。
肌の色は母親から、髪と目の色は父親から受け継いでいる。


マルグレーテ・ファティマ(マルー)

性別:女 年齢:16歳 身長:158cm 体重:46kg 出身地:ニサン

家族:フランシス・ラヴァーン侯(父)エルヴィラ(母)ラグンバルトI世(祖父)シグリッド(祖母)バルト(従兄)シグルド(従兄)

ニサン法皇府とその諸教会を統轄する現大教母。飾り気のない天真爛漫な少女で、
単身敵陣のただ中にあっても、ペースを崩さず悠々と過ごせる無邪気さと度胸の持ち主。
12年前の宰相シャーカーンのクーデターによりアヴェ王家は崩壊、従兄バルトと共に監禁され、
ギア・バーラーを入手するための鍵となる「ファティマの碧玉」の行方を知るために拷問を受けていたが、
メイソン、シグルドら、王家の残党によって救出され、ユグドラシルに乗り込む。
6年前、ニサンへ帰還。生存を公表し、ニサン大教母に。

偽情報に惑わされ、単身ブレイダブリクに潜入した折り、射的の景品となっていたチュチュに猛烈に心惹かれ、
並ならぬ執念でゲットしたが、シャーカーンの部下に見つかったときに、
チュチュの重量が災いして逃げ遅れて捕まった。

マルーの自称が「ボク」であるのは、幽閉時代に受けた心の傷によるもの。
自分をかばい拷問を受けるバルトの姿に強い自責を感じたマルーは、
自分の持つ特性(幼児性、女性性)をすべて「恥」と見なし、封印してしまった。
実年齢に対して容貌が幼いのも、無意識のうちに第2次性徴を遠ざけてしまっているからである。


ローレンス・メイソン子爵

性別:男 年齢:68歳 身長:178cm 体重:69kg 出身地:不明

かつてアヴェの近衛騎士団に所属し、エドバルトIV世に仕えた貴族。
ユグドラシルでメカニック関係の総指揮をとる。普段は非常に穏やかであるが、
若かりし頃はかなりの強者であったらしい。


ジェサイア・ブランシュ(ジェサイア・B・ブラック)(ジェシー)

性別:男 年齢:34歳 出身地:ソラリス

家族:エイブラム(父)マライア(母)ラケル・ベネトナーシュ(妻)ビリー(息子)プリメーラ(娘)

ビリーの父。両頬にひどい火傷痕を持つ男。体中に隠しホルスターがあり、射撃の腕は神業的。
ユーゲントでは非常に成績優秀で、ゲブラー次期総司令官と噂されたが、
本人は反骨精神に満ち、立場が中枢部へと近づくにつれて、ソラリスに対する様々な疑念を持ち始める。
ユーゲント在籍中に同級生のラケルとの間にビリーが生まれ、結婚。
その後、独自の調査で、M計画の真相に迫ったため、中枢部に睨まれ、家族を連れてソラリスを脱出。
第三次シェバト侵攻作戦で、ガスパール率いる地上のゲリラ部隊に参加、ゲブラー基地からバントラインを奪う。

ソラリスの追っ手を逃れるため、家族とは失踪の形を取った。
その後、シェバトと接触するために各地を放浪し、シェバトの工作員、ジョシュア・ブラックと出会い、
行動を共にするが、ソラリスの追っ手によってジョシュアは死亡する。
その際、自分の風貌や指紋を使って正体を隠すことを薦められ、整形する。


ウォン・カーン

性別:男 出身地:シェバト

家族:カレン(妻)フェイ(息子)

シェバトで武官を務めていた頃、ニサン正教の修道女であったカレンと出会い、結婚、翌年フェイが生まれる。
ゼファーからの要請もあり、これを機に地上へ。4年後、グラーフが来襲。戦うがグラーフに敗北し、
カレンはフェイの暴走で死亡、イドとして覚醒したフェイはグラーフに連れ去られる。

その後、グラーフの行方を探し求め、3年前に再戦するが、グラーフに憑依される。
しかしグラーフも、完全に乗っ取ることはできず、グラーフの支配が弱まったときに、
世の救済を求める仮面の男、ワイズマンとなる。


ゼファー

性別:女 年齢:522歳 出身地:シェバト

シェバトの女王。500年前のソラリス戦役の生き残りであり、延命処置により生き続ける少女。
500年前のシェバトには、皇帝が存在していたが、実権は長老会議が握っていた。
ゼファーは第三皇女として生まれる。大戦中、ニサン教団に難民が流入し、影響力を増していったことで、
長老会議は皇女ゼファー(当時13歳)を大使としてニサンに向かわせ、ソフィアと共に地上勢力の象徴的人物として扱われた。
対戦中期、メルカバーを建造したソラリスはシェバトを急襲。皇族は全員が死亡した。
その後、ガゼル法院と長老会議の共謀により、ニサンの主力部隊が誘き出され壊滅。
これに同行していたゼファーは、生き延びたラカンやロニらと共に急遽帰国、長老連を更迭し、
ロニや三賢者の擁立を受け、女王として即位した。
その後、シェバト王家の一人として、長老会議の謀略を止められなかった責任を感じ、
カレルレンによる延命処置を受け、生きる宿命を背負わされた。


カレルレン

性別:男 年齢:534歳 身長:185cm 体重:74kg 出身地:不明

家族:エルアザル(母)

ソラリスの実質的な指導者であり、天帝カインやガゼル法院をも掌握している人物。
500年前のニサン僧兵長時代に、シェバトの賢者、トーラ・メルキオールに師事し、
キムが残した研究論文を古代遺跡から発掘することで復活したナノテクノロジーを究め、
ナノマシンによる延命措置で、500年前から生き続けている。
デウスの正体や、それにまつわる人物(ガゼル法院、ミァン、接触者、対存在など)の関係も
すべて把握しており、ゾハルに降臨した波動存在の意志さえも察知している。

私生児として生まれ、同年に母が死亡し、天涯孤独の身となる。
長じてニサン教の後ろ盾であるニムロド帝国の傭兵団に所属。数々の武勲を挙げ、やがて団長の座に就く。
ニムロド国王クセル大帝により計画されたペヌエル派暗殺の実行部隊指揮官に任命され、
修道院襲撃時にソフィアと出会い、彼女を連れて逃亡、7年後、ソフィアと共にニサンに赴く。

ソラリス戦役勃発にともない、僧兵長に昇格したカレルレンは、教母ソフィア警護の任に就く。
カレルレンもラカンと同じく、ソフィアに対して強い恋心を抱いていた。
しかし、ソフィアの想いはラカンに向いていることに気づいており、
一歩引いた立場をとるが、ソフィアの想いから逃避するラカンに憤りを感じていた。

シェバトの裏切りでソフィアが死亡し、「神(信仰)」とヒトに失望し、
ソフィアの「信仰は内に芽生えるもの」という教えを、
「神がいないのならば、自らの手で創り出す」という信念に変える。

この世界の神がデウスと波動存在であることを知り、デウス復活計画を遂行しているソラリスへ昇り、
ミァンと接触し、互いの目的が同一のものと認識する。
ミァンの指示もあり、天帝カインの延命措置やガゼル法院のデータ化などを行う。
法院を掌握した後、ソラリスの科学力を駆使してM計画を推進。
デウスの復活が数十年でなされるものではないと知り、
復活の時まで自己の存在を維持するために延命処置を施し、肉体の老化を止めた。
シェバトや地上人にリミッター措置などを実施した。自らのデウス復活計画を「プロジェクト・ノア」と名付ける。


カーラン・ラムサス(0808191ラメセス)

性別:男 年齢:29歳(ラメセス24歳) 身長:189cm 体重:78kg 出身地:ソラリス

家族:天帝カイン(オリジナル)カーラン・ベッカー(宿主)

守護天使の1人であり、ゲブラーの実質的最高司令官。
謹厳で完全主義者でありながら、ソラリス特有の人種的優位性にとらわれず、
個々の能力を重んじ、有能な者はたとえ卑賎の身であっても自らの配下に置くことを厭わない。
そのため、エレメンツを始め直属の部下には厚く信頼されている。
司令官としても非常に有能で、個人の戦闘能力も卓越している。
しかし、ユーゲント時代から人間不信の傾向が強く、ジェシーやシグルドの離反により、更に激しくなっていった。

ラムサスは第5世代M計画初期にホムンクルス(人工同調者創造)計画によって生み出された人工生命体。
その実態は、カレルレンによって天帝カインの排除のために創られた、天帝のコピー。
ミァンに覚醒したカレンによって第一次成長期の段階(人型を成す前)で廃棄物処理場へ捨てられるが、
偶然処理場に迷い込んだ少年カーラン・ベッカーを殺害、融合する。
その後、ベッカーのIDを利用してユーゲントに入学した。

天帝カインの絶対的行使力は、法院やカレルレンにも及ぶ。
そのため、カインを排除しようにも、通常手段では手を下せない。
そのため、カレルレンは、カインと同等の力を持つ者(相殺存在)として、
カインのコピー(0808191ラメセス)を作成した。

ラムサスの、フェイに対する嫉妬と憎悪を決定付けたのが、エルル大粛正時の、イドによる恐怖体験である。
粛正のためにエルルに向かったラムサスは、この時若干12歳だったイド(フェイ)に、重傷を負わされた。
その恐怖は悪夢となり、以後のラムサスを苦しめる。

自己の存在の無意味を打ち消すため、イド(フェイ)を倒すことにのみ執着していく。


エレメンツ

ドミニア 地の能力の使い手。亡国エルル唯一の生存者。
卓越した能力を持ちながら、それを行使しようとしないエリィに、
憧憬、嫉妬、羨望、苛立ちなど、複雑な感情を抱いている。ラムサスを慕う気持ちがもっとも強い。

ケルビナ 水の能力の使い手。常に冷静沈着で、参謀的な役割を果たす。
高すぎるエーテル能力を抑制するため、あえて目を閉じている。ユーゲント時代は、エリィと同室であった。

トロネ 風の能力の使い手。全身の90パーセントがサイボーグ化されており、
身体の各所に様々な武器を内蔵している。その理由や目的などは不明。

セラフィータ 火の能力の使い手。
亜人種であり、ソイレント施設で廃棄処分とされる寸前であったところを、ラムサスに救われる。
4人中、加入時期がもっとも早く、そのためリーダーを任されている。


ミァン・ハッワー(ミァン0998)

性別:女 年齢:26歳 身長:172cm 体重:52kg 出身地:ソラリス

ラムサスの副官として、常に行動をともにしている女性。
ユーゲント時代にラムサスと出会い、以後は個人レベルでも恋人として彼を支えている。
実際にはソラリスの実質的指揮者カレルレンとも密接なつながりを持ち、M計画の推進を補佐。
また、処刑人(エクスキュージョナー)として、守護天使の1人に名を連ねている。

ユーゲント時代から卓越した能力を発揮し、ジェサイアがソラリスを離脱した後、一時的にエレメンツに加入していた。
その後、ラムサスが守護天使に就任したことで、彼の補佐官に抜擢される。

原初のミァンもエレハイムと同様、オリジナル・エレハイムの覚醒後の姿であるミァン・ハッワーより、
複製として分化したもの。エレハイムが主体であるのに対し、ミァンは補体としての役割を担っている。
接触者や対存在は転生を繰り返してきたのに対し、補体としてのミァン因子は、すべての女性の中に内存する。
現在覚醒しているミァンの肉体が、何らかの理由で損失(死亡)すると、次のミァン因子が覚醒する。
次にどの女性が覚醒するかは不明である。
覚醒した女性は、これまでにミァンとして経験してきたすべての記憶を受け継ぎ、
元の女性の記憶は完全に封印される。
原初のミァンに始まり、ゼボイムの双子、フェイの母カレン、そして現代のミァンまで、
およそ1万年の間に998回の覚醒が行われている。
その目的はデウス復活のパーツとしてのヒトの完成。
パーツとしてふさわしくないと判断した場合は、その文明を一時根絶する。
また、デウス復活のために、ヒトの完成にともなって接触者と対存在を確保する目的も持つ。

ちなみに、現代のミァン(0998)も、覚醒前はソラリス第2級市民層に暮らす普通の少女であった。


ビッグジョー(ジョー力石)

性別:男 年齢:36+4000歳 出身地:ゼボイム

本名はジョー力石。ゼボイム文明時代の国民的英雄。
受賞作家として、格闘技の王者として、はたまたカーレーサーとして、様々な分野で活躍する。
特に音楽では、超売れっ子アイドルロックバンド「ラビーネ」と双璧をなす人気を誇り、数々の名曲を残す。
また、資産家でもあり、各界への影響力は相当のものであった。
しかしその資産は、慈善事業に使われることはなく、もっぱら自らの趣味のために使われた。
後年、その興味は、自らの延命、肉体保存に向けられ、多数のクローン研究期間や、
冷凍睡眠業者への援助が行われた。ある日、コールドスリープ施設の視察に訪れたが、
ひょんなことから冷凍睡眠装置に入ってしまい、係員のミスで、解凍技術が確立されないまま急速冷凍される。
冷凍睡眠処理された経緯は、一般には受賞会場で後頭部を殴打して昏睡状態になったためと伝えられている。
英雄を失った国民の悲しみは大きく、戦時中に関わらず、葬儀?は盛大に行われた。
ゼボイム文明滅亡後も眠り続けて、4000年後、「教会」によってジョーの眠るリアクターが発掘されるが、
粗大ゴミとして海に投棄され、多島海エリアの孤児院の島に流れ着き、
そこに住むデビー少年(当時8歳)たちによって格好の遊び道具と勘違いされ、封印が解除される。
冷凍状態で砂浜に放り出されたが、奇跡的に自然解凍により、4000年ぶりに冷凍睡眠より目覚める。
突如復活した冷凍人間に驚くデビー少年(当時8歳)たちを後目にいきなり海へとダイブ、
そのまま遙かイグニス大陸まで遠泳してしまう。
その後、方々を転々としたジョーは、再び芸能活動を再開するための資金稼ぎとして、ゼボイムでショップを営む。


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