「茶友の会」は、どのような会なのか、これを読んでいただければ、少しはご理解いただけると思います。茶友の会の会員はそれぞれがお茶といろいろな関わり方をしています。日頃からお茶関連の活動や仕事をしている会員もいます。特別のお茶活動はしていなくて、会の例会やイベントだけに参加する会員もいます。家庭の事情や仕事の関係で、なかなか活動に参加できない会員もいます。地方や海外にお住まいで、ほとんど活動に参加できない会員もいます。

そんな会員たちが、時間をやりくりしながら会の活動を続けているのが茶友の会です。会員外の皆様のご支援もあって、「楽しみながら茶の輪を広げる」活動を続けています。お茶会やセミナーを開いたり、茶摘みやお茶作りをしたり、台湾や中国に旅行に行ったりもしています。お茶の対象も中国茶・台湾茶を中心にしているものの、日本茶から紅茶まで幅広く興味を広げています。

あとは、来て、見て、参加して、実際にどんなことをやっているのかをお確かめください!

中国茶に興味をお持ちの方の、お茶会、イベント、例会(毎月1回)への参加、お待ちしています。
中国茶のキャリアーは、問いません!初心者の方も大歓迎です!

茶友の会とは (「ご案内パンフレット」より)

 茶友の会は、資格、流派、信条等にかかわらず、中国茶を愛好する方ならどなたでも入会することができます。

 茶友の会は、《以茶会友》(茶を以って友とまじわる)の精神で中国茶愛好者の交流を促進し、中国茶の普及に努めます。

 茶友の会は、茶会の開催、会誌の発行、講演会・セミナーの開催、旅行会の開催、各種団体との交流等の活動を行います。


「茶友の会」について (「茶友の会会則」より)
<目的と活動>

「茶友の会」は、中国茶好きが集まって、中国茶を楽しむ会です。

中国茶の愛好者一人一人が主役となり、流派や所属団体の枠を超えた集まりです。
個人個人が自らの意志で参加し、幅広いネットワークを作り、中国茶が文字通りの「日常茶飯」となることを目指して活動します。

その目的は、
1.中国茶を愛好する者の相互交流と連携を図ること
2.中国茶文化の普及、振興に関する活動を行うこと
3.豊かな茶文化の創造に努めること

また、当面の基本活動は。
1.愛好者の相互交流の機会を積極的に設けること
2.一般の人も幅広く参加でき、気軽に楽しめる「大茶会」などの催しを開催すること
3.中国茶・茶文化をテーマとした会誌を発行すること、
などです。

「茶友の会」発足によせて (「新芽」No.1より) 茶友の会会長 孔 令敬
 今年の5月15日、茶友の会が「以茶会友」(茶を以って友と会う)という精神に基づき、正式に発足しました。会の活動はお茶を愛する人たちの繋がりと親交を深め、中国茶に関する知識と情報を広げつつ、豊かでバラエティに富んだ喫茶文化の提案と創造に勉めることを趣旨としています。

■日中茶文化は双方向の交流

 日本と中国の茶文化交流の歴史は非常に長く、遣唐使を派遣した奈良・平安時代に遡ることができます。中国では喫茶風習がやっと産地の江南地方から長安を中心とする唐の北方に広がったばかりの頃で、そのお茶はまもなく日本からの遣唐使と留学僧によって持ち帰られたのです。しかし、当時の日本は製茶技術がまだ定着していなかったため、遣唐使の廃止とともに喫茶も途絶えてしまいました。

 いまの日本茶は鎌倉時代に伝わった南宋の蒸し茶の製法を土台に確立されたものです。さらに製粉した抹茶を点てて飲むという飲用法は禅寺喫茶の伝統を受け継ぎ、日本独特の茶の湯文化を作り上げました。その後、江戸期にも中国から「煎茶」が伝来し、庶民層への喫茶の普及に寄与しました。

 このように、中国茶は日本の茶文化の形成に大きな影響を及ぼしましたが、両国のお茶を通しての交流はけっして一方通行ではなく、双方向に行われています。
 
 80年代に日本の茶道が戦後初めて中国で紹介されたとき、宋代以降に消えた点茶が日本でこれほど進化したことに、どれだけの中国人が衝撃を覚えたかは記憶に新しいところです。それに刺激されて、中国では蒸し茶を含め伝統の製茶を見直す気運が生まれ、数多くの優秀な伝統茶が復活されたばかりか、それにヒントを受けた革新的な製茶も次々と開発されました。

 またペットボトルのお茶も日本人の素晴らしい発明でありましょう。冷えたお茶を飲まないという今までの常識を覆し、喫茶形式の多様化を促した重要な一因となり、奇想天外なお茶が次から次へと世に出されています。中国でも日本ほどではありませんが、最近都会を歩くと、ペットボトルのお茶を手にしている若者をよく見かけるようになりました。

■めっきり減った家庭での喫茶の習慣

 しかしながら、日本の喫茶事情は満足のできるものではありません。言葉は悪いですが、ペットボトルのお茶、特に中国茶が「横行」しすぎている感がします。そのために、家庭での喫茶の機会がめっきり減っています。

 お茶には疲労回復・解毒作用と癒しを与える沈静作用など様々な効能があることが知られています。それよりも、お茶を飲むと、心持ちが穏やかになり、平和な会話の雰囲気を醸しだす働きも持っていることを忘れてはなりません。極端に言えば、酒に酔って喧嘩をすることはあっても、お茶を飲んでトラブルを起こすことはないというのは、そのためです。

家族・知人・友人とのコミュニケーションは勿論のこと、見知らぬ者同士でも喫茶を楽しみながら、情報交換をしたり、冷静に議論したりすることができるお茶の間の文化が、いまはどこやらと嘆かずに、こういった古きよき伝統を、みんなと一緒に守っていくのも茶友の会の使命なのです。

 もう一つ満足できないのは、日本のお茶の種類が極端に少ないことでしょう。「煎茶」は何百年も飲みつづけられて、あまり変化が見られない、これは情報化した経済大国の日本社会に相応しい状況とは思いません。

■種類も楽しみ方も多彩な中国茶

 これに対して、中国茶は緑茶のほかに青茶(ウーロン茶)やら黒茶(プーアル茶)、花茶(ジャスミン茶)、紅茶、黄茶、白茶と目まぐるしい種類の製茶があります。季節に応じて、または用途と気分によって飲み分けをするもよいし、一遍に何種類かのお茶を楽しむこともできます。

 このようなお茶を、茶友の会は様々な形の茶会の主催や、会誌の配布とその他の活動を通して精力的に紹介し、その中から日本文化の花を一層鮮やかに育てあげる栄養を、どんどん吸収していくつもりです。

 中国茶の飲用形態に関しては、茶道のような流儀と作法を重んずる「茶芸」もあれば、ラフで手軽に飲める庶民のお茶もあって、とても多彩です。したがって、軸足を人情味にあふれた、対話型の飲茶スタイルに置きながら、一つに偏らず立体的に中国茶の全貌を伝える必要があると考えています。

 唐代の茶人、陸羽が「茶の飲用にもっとも適しているのは精行倹徳の人である」と言っています。喫茶を営む行為は、生理的な需要を満たすだけでなく、品格を高め、精神を磨くものでもあることを、端的に表した言葉です。ストレスの溜まる現代社会を生きる我々に、お茶が人生のさまざま障碍を乗り越える自信を持たせてくれるでしょう。そして、助け合う仲間と一緒に飲むと、その力はきっと倍増するに違いありません。

 茶友の会は開かれた会です。お茶が好きであれば、みな仲間であり、しかも主役となるのです。皆さんのご参加とご活躍を心よりお待ちしております。
(2008年5月)

「茶友の会」ってどんな会?(「新芽」No.1より) 茶友の会世話人代表 横山 透
 「茶友の会」とはどのような会なのか、私個人の中国茶に対する思いを交えながら、簡単に述べてみます。
 私は中国茶と本格的に付き合いはじめて、まだわずか4年に過ぎません。歳はかなりいっているものの、この世界ではまだまだ若輩です。それなのに、周囲のお茶仲間を募って、あるいは背中を押されて、このような集まりを作ってしまいました。

  いちばんの動機は楽しく気軽に中国茶を楽しむ場所がほしいということです。中国茶を勉強するところはあっても、楽しめるところは少ない気がします。私の場合、中国茶にアプローチするのに、茶館が主催する講習会に参加することからはじめました。はじめて飲む中国茶のおいしさに感激し、茶葉のバリエーションにびっくりし、自分でお茶をいれるおもしろさにはまりました。お茶を介した様々な出会いもありました。

 私のまわりには熱心に勉強し、資格もとって中国茶を極めようとする人がたくさんいます。しかしその一方で、興味はあるけどお金をかけてまで中国茶を勉強しようとは思わない人、中国茶は面倒くさそうと入り口で引き返してしまう人、お茶のことはいろいろ知りたいけれど資格を取ろうとまでは思わない人などが、もっともっとたくさんがいます。そんな人もこんな人も、みんなひっくるめて中国茶を楽しもうというのが、茶友の会です。

 この会ではお茶の資格は取れません。そのかわり、いろいろなお茶の楽しみ方に触れ、いろいろな楽しみ方をしている人に出会うことができます。

 それぞれの個人の中国茶への思いを持ち寄って、この会がスタートしました。中国茶を楽しみたい、中国茶の輪を広げたいと思う方々のご参加をお待ちいたします。
(2008年5月)

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