第2回 「七夕茶会 -中国茶と日本茶の出会い- 
開催日2009年7月4日(土)
時間:11:30~16:30 (一席30分・入替制)
会場:高輪福祉会館(東京・品川)
席料:一席500円 (会員300円)
今年は、「日中お茶の響宴」と題して、中国茶と日本茶の出会いをテーマにしました。

A席~D席までは、緑茶、青茶(半発酵茶)、紅茶(全発酵茶)、黒茶(後発酵茶)、それぞれの中国茶と日本茶を同時に味わっていただく「出会いの茶席」
E席は、烏龍茶の発酵度の違いを飲み比べていただく「あれもこれも烏龍茶!」。
5つの茶席とも定員5名様で準備させていただきました。

今後ともよろしくお願いいたします。


案内チラシpdfファイル


茶席の内容(飲んでいただいた茶葉)

中国茶 日本茶
A席(緑茶の出会い) 台湾碧螺春 釜炒り玉緑茶(熊本・岩永製茶園)
B席(青茶の出会い) 文山包種茶(台湾) 微発酵煎茶(狭山・比留間園)
C席(紅茶の出会い) 金亳滇紅(雲南省) 嬉野紅茶(嬉野・中島緑茶園)
D席(黒茶の出会い) プーアル茶(雲南省) 碁石茶(高知県大豊町))
E席(あれもこれも!烏龍茶) 高山烏龍茶・安渓鉄観音茶・岩茶・東方美人茶
(発酵度の異なる烏龍茶4種類を飲み比べていただきました。)

緑茶・青茶・紅茶・黒茶は中国で使われているお茶の分類法です。

緑茶は日本の緑茶と同じ不発酵茶のこと。中国の緑茶はほとんどが釜炒り緑茶、日本の緑茶は蒸し製緑茶ですが、今回は日本でも少量ながら生産されている釜炒り緑茶をご紹介しました。

青茶とは茶葉を部分的に発酵させた半発酵茶、広い意味でいう烏龍茶のこと。発酵の度合い、製法によってさまざまな香りを引き出すことができます。台湾の文山包種茶は青茶の中では発酵度が低いお茶です。日本の微発酵煎茶は外観はふつうの煎茶とそっくり。さて、どんな味と香りだったでしょうか。

紅茶はいわゆる紅茶のこと。茶葉を完全に発酵させた全発酵茶です。中国雲南省の茶葉の新芽を使った紅茶金亳滇紅と日本の茶葉で作られた紅茶の出会いです。

黒茶とは後発酵茶のこと。一度緑茶製法で作った茶葉に発酵菌をつけて発酵させたお茶です。プーアル茶は円盤のように固めた餅茶を使用。日本でも何箇所かで後発酵茶が作られていて、碁石茶もその一つです。

E席で飲み比べていただいたお茶は、すべて半発酵茶の青茶、烏龍茶の仲間です。

【発酵という用語について】
黒茶(後発酵茶)の発酵は、納豆や漬け物と同じく発酵菌による発酵ですが、青茶(半発酵茶)や紅茶(全発酵茶)の発酵は、実際は茶葉の中に含まれている酵素が酸化して化学変化を起こすことを指します。一般的な発酵とは異なるのですが、茶の世界では慣例で使われているので、そのまま使用しています。