茶友の会 「中国茶夏季セミナー 2009」
梅雨も空け、本格的な夏に突入した連休の中日。
「丸一日、中国茶について、ちょっとまじめに学習してみよう」を合い言葉に、
茶友の会では初めての試みの勉強会を開催しました。
中国茶を軸にそれぞれの分野で専門的な知識をお持ちの先生方を講師にお招きして、1日4時限の集中講座。
講師先生方の個性も充分に発揮されて、あっという間の楽しく充実した一日でした。
遠く大阪や長野からの参加者もあり、勉強する機会を設けることの大切さを実感しました。
いずれまた、テーマを変えてセミナーを開催したいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
開催日:2009年7月19日(日)
時間:9:30〜16:45
会場:China Tea 茶泉(東京・経堂)
参加費:5000円 (会員4000円)(一日通し)
人数:20名 

ご案内pdfファイルはこちらへ

第1限
9:30-10:00
製茶法の変遷から見る日本茶
中国に発祥したお茶が現在のような飲料として定着するまでに、作り方、飲み方は大きな変化を遂げてきました。製茶法の変化をたどりながら、茶の歴史を学びました。

講師:工藤宏(くどうひろし)先生
埼玉県入間市博物館学芸員
第2限
11:15-12:45
薫香茶の起源と歴史
「茶経」や「大観茶論」などにみる茶香の起源、宋代団茶の香料や明代の花による薫香の歴史をたどるとともに、菊、メイグイ、ジャスミンなどの花茶の効用についても学びました。

講師:孔令敬(こうれいけい)当会会長
立正大学、東洋大学講師
昼休み
第3限
13:30-15:00
茶の香りを活かした点心づくり
茶葉を使った料理・点心について概略を紹介、実際に茶葉を使った包子(パオズ)二種を製作実演していただき、蒸し上がりをみんなで試食しました。

講師:加山広子(かやまひろこ)先生
「点心工房ラ・ミア・カゼッタ」主宰、中国菓子・点心講師
第4限
15:15-16-45
武夷山製茶事情
中国福建省武夷山は、岩茶と紅茶の生産地です。たくさんの現地の写真を見たり、淹れていただいた現地の紅茶を飲みながら、最近の武夷のお茶事情やお茶への思いを語っていただきました。

講師:秦国力(しんこくりき)先生
「馨華」主宰、茶文化研究家